顎関節の音が鳴るのは顎関節症?具体的な症状や対処法について解説

顎関節の音が鳴るのは顎関節症?具体的な症状や対処法について解説

口を開けたときに「カクッ」「コキッ」と音が鳴ると、不安に感じる方は少なくありません。

痛みがなければ問題ないと思いがちですが、顎関節の内部では何らかの変化が起きている可能性があります。

顎関節症は音だけのケースもあれば、開けにくさや痛み、さらには頭痛や肩こりにつながることもあるため注意が必要です。

この記事では、顎関節症の音が鳴る原因について詳しく解説します。

顎関節症の代表的な症状や放置しても大丈夫なケース、注意が必要なケース、日常生活でできる対処法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

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日本補綴歯科学会指導医が在籍

顎関節症?口を開けると音が鳴る原因

顎関節症?口を開けると音が鳴る原因

口を開けたときに音が鳴る場合、顎関節やその周囲の組織に何らかの異常が起きている可能性があります。

顎関節症で口を開け閉めするときの音は『関節雑音』と呼ばれ、以下のような種類があります。

  • クリック音:口を開け始めるときや口を閉じるときに鳴る音
  • クレピタス音:ジャリジャリと擦れるような音
  • エミネンスクリック音:口を大きく開けたときにはっきりと聞こえる音

このような関節雑音が鳴る主な原因は以下の3つです。

  • 顎関節の関節円板のズレ
  • 顎関節の炎症
  • 筋肉の緊張や疲労

ここでは上記3つの原因についてそれぞれ解説します。

顎関節の関節円板のズレ

口を開けるときに音が鳴る原因の中でも特によく見られるのが、関節円板のズレです。

関節円板は、顎の骨同士が直接ぶつからないように支えるクッションの役割をしています。

通常は、下顎の骨の動きに合わせて円板も一緒に動きます。

しかし、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの乱れなどが続くと、円板が本来の位置から前方へズレてしまうことがあるのです。

その状態で口を開けると「カクン」「コキッ」という音が生じます。

音がしても痛みがない場合は、比較的軽い段階であることが多いです。

ただし、ズレが進むと口が開けづらくなったり、途中で引っかかるような感覚が出ることもあります。

音が続く場合は、自己判断せず歯科医院で相談することが大切です。

顎関節の炎症

顎関節に炎症が起きている場合も、口を動かしたときに音が鳴ることがあります。

顎関節の炎症とは、関節に負担がかかり続けることで内部が刺激を受け、腫れや痛みが出る状態です。

炎症があると関節の動きがなめらかでなくなり、「コキコキ」「パキッ」といった音が出ることがあります。

さらに進行すると、口を開けるときに痛みを覚えたり、大きく開けられなくなったりすることもあります。

特に強い食いしばりや長時間の硬いものの咀嚼、うつぶせ寝などは顎に負担をかけやすい習慣です。

炎症が疑われる場合は無理に大きく口を開けることを避け、早めに歯科医院で診てもらいましょう。

適切な対応を行うことで、症状の悪化を防げる可能性があります。

筋肉の緊張や疲労

顎の周囲の筋肉が緊張している場合も、音が鳴る原因になります。

ストレスが強いときや長時間パソコン作業をしているときなどは、知らないうちに歯を強く噛みしめていることがあります。

その結果、筋肉がこわばり、関節の動きがスムーズでなくなるのです。

この状態になると「ギシギシ」「ゴリゴリ」といった音が出ることがあります。

また、筋肉の緊張が原因の場合、顎周りのだるさや頭痛、肩こりを伴うことも少なくありません。

音が軽度であっても、長く続く場合は顎への負担が積み重なっている可能性があります。

早めに原因を把握し、生活習慣を見直していきましょう。

顎関節症で音が鳴るだけのときは放置しても大丈夫?

顎関節症で音が鳴るだけのときは放置しても大丈夫?

顎から音がするだけで痛みがない場合、「そのまま様子を見てもいいのでは」と考える方は少なくありません。

しかし、音が出ているということは関節やその周囲に何らかの変化が起きている可能性が高いです。

ここでは、放置しても大丈夫なケースとすぐに受診すべきケース、顎関節症を放置するリスクについて詳しく解説します。

放置しても大丈夫なケース

顎から音が鳴っていても、必ずしもすぐ治療が必要とは限りません。

次のような場合は一旦様子を見てみましょう。

  • 音はするが痛みがない
  • 口の開け閉めがスムーズにできる
  • 数日から1週間程度で音が軽くなっている

このようなケースでは、顎に一時的な負担がかかっているだけの可能性もあります。

硬いものを控える、食いしばりを避けるなど、生活習慣を見直すことで落ち着くこともあります。

ただし、音が鳴る状態が長く続く場合や、回数が増えていると感じる場合は注意が必要です。

自己判断だけで長期間放置せず、気になる場合は歯科医院で相談しましょう。

すぐに受診すべきケース

次のような症状がある場合は、すぐに歯科医院を受診しましょう。

  • 口を開け閉めすると痛みがある
  • 大きく口を開けられない
  • 顎が引っかかる、途中で止まる感じがある
  • 朝起きたときに顎が固まっている
  • 以前よりも音が大きくなっている

これらは顎関節症が進行しているサインの可能性があります。

特に口が開けにくい状態を放置すると、日常生活に影響が出る恐れがあるため注意が必要です。

顎のトラブルは噛み合わせや歯ぎしり、詰め物の高さなどが関係していることもあります。

原因によって対処方法が異なるため、歯科医院で診察を受けることが大切です。

早めに相談することで、負担の少ない方法で改善を目指せる可能性があります。

顎関節症を放置するリスク

顎関節症を長く放置すると、症状が悪化することがあります。

最初は音だけだったものが、次第に痛みや開口障害に変わることもあるのです。

具体的なリスクとしては、以下が挙げられます。

  • 口が大きく開けられなくなり食事や会話に支障が出る
  • 十分に噛めないことで胃腸に負担がかかる
  • 頭痛や肩こりなどの不調につながる
  • 慢性的な痛みによって睡眠の質が低下する
  • 精神的なストレスが増える

精神的なストレスが強くなると無意識の食いしばりが増え、さらに症状が悪化する悪循環に陥ることもあります。

心身への負担を軽くするためにも、気になる症状があれば早めに歯科医院へ相談することが大切です。

顎関節症の代表的な症状

顎関節症の代表的な症状

顎関節症の代表的な症状は以下の通りです。

  • 口が開けにくい
  • 口を開け閉めするときに痛みが生じる
  • 顎関節から音が鳴る
  • 頭痛や肩こりの悪化

ここでは上記4つの症状についてそれぞれ解説します。

口が開けにくい

顎関節症の代表的な症状の一つが、口が開けにくくなることです。

通常、大人の口は指3本分ほど開きますが、それよりも開きにくくなったり、途中で止まってしまったりすることがあります。

口を開けるときに引っかかる感じがしたり、まっすぐ開かずに左右どちらかにずれることもあります。

これらは、関節円板のズレや顎を動かす筋肉の緊張が原因で起こるものです。

症状が強くなると、大きく口を開けられず、あくびや歯科治療がつらく感じることもあります。

口を開け閉めするときに痛みが生じる

顎を動かしたときに痛みが出るのも、顎関節症でよく見られる症状です。

特に大きく口を開けたときや、硬いものを噛んだときに痛みを覚えることがあります。

顎関節や周囲の筋肉にトラブルが生じているのが主な原因です。

軽い違和感から始まることもありますが、放置すると痛みが慢性化する場合があります。

口を動かすたびに痛みが続く場合は、自己判断せず歯科医院で相談しましょう。

顎関節から音が鳴る

口を開けたり閉じたりするときに「カクッ」「コキッ」「ゴリゴリ」といった音が鳴ることがあります。

これは、顎関節の内部で関節円板や骨の動きに変化が起きているサインと考えられます。

音だけで痛みがない場合もありますが、頻繁に鳴る、以前より大きくなったと感じる場合は注意が必要です。

音が鳴る状態が続くと、やがて口の開けにくさや痛みにつながることもあります。

音が気になる場合は、生活習慣の見直しと併せて歯科医院に相談することが大切です。

頭痛や肩こりの悪化

顎関節症は、顎だけの問題にとどまらないことがあります。

顎の周囲には多くの筋肉や神経が集まっており、首や肩ともつながっているため、顎に負担がかかると頭痛や肩こりが悪化することがあるのです。

特に無意識の食いしばりや歯ぎしりがある場合、顎の筋肉が緊張し続け、首や肩の筋肉にも影響を及ぼします。

その結果、慢性的な肩こりや緊張型の頭痛が起こることがあります。

頭痛や肩こりが続いている方で顎に違和感がある場合は、顎関節の状態も一度確認してみるとよいでしょう。

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顎関節症で音が鳴るときの対処法

顎関節症で音が鳴るときの対処法

顎関節症は日常生活の姿勢や食習慣、無意識の癖が関係している場合が多いです。

そのため、生活習慣を見直すことが改善につながります。

具体的な対処法は以下の通りです。

  • 正しい姿勢を維持する
  • 硬い食べ物をなるべく控える
  • 歯ぎしりや食いしばりを改善する
  • 温めて筋肉をほぐす
  • 顎関節に負担のかかる行動を控える

ここでは、上記5つの対処法についてそれぞれ解説します。

正しい姿勢を維持する

顎関節症を改善するには、正しい姿勢を維持することが大切です。

猫背やうつむいた姿勢が続くと、下顎が後ろに引かれ、関節に負担がかかりやすくなります。

特にスマートフォンやパソコンを長時間使う方は注意が必要です。

背筋を伸ばして耳・肩・腰が一直線になる姿勢を意識して、モニターの高さは目線に合わせましょう。

また、1時間に一度は立ち上がり、首や肩を軽く動かすだけでも、顎への負担を減らせます。

長時間同じ姿勢を続けないようにしましょう。

硬い食べ物をなるべく控える

顎から音が出ているときは、硬い食べ物をなるべく控えましょう。

例えばナッツ類やするめ、フランスパン、ガムなどは顎や歯に負担がかかる食べ物です。

症状がある間は、おかゆやうどん、やわらかく煮た野菜など、顎への負担が少ない食事を選ぶとよいでしょう。

また、片側だけで噛む癖がある場合も注意が必要です。

左右バランスよく噛み、片方の顎に負担がかからないように意識してみてください。

歯ぎしりや食いしばりを改善する

顎関節症の症状を和らげるためには、歯ぎしりや食いしばりを改善することも大切です。

通常、リラックスしているときは上下の歯は少し離れているのが自然な状態です。

歯が常に接触している場合は、力が入りすぎている可能性があります。

日中は上下の歯を離すことを意識して過ごすだけでも効果があります。

舌を上顎に軽くつけ、上下の歯を触れさせないようにしましょう。

寝ている間の歯ぎしりや食いしばりが強い場合は、歯科医院でマウスピースを作る方法もあります。

自分では気づきにくい習慣だからこそ、意識して改善していくことが大切です。

温めて筋肉をほぐす

顎の周りの筋肉がこわばっている場合は、温めることで血流がよくなり、緊張が和らぐことがあります。

蒸しタオルを顎の横に5〜10分ほど当てることで、症状が和らぐ場合があります。

ただし、強い痛みや熱を持っている感じがある場合は、炎症が起きている可能性があるため注意が必要です。

そのようなときは温めず、冷やす方が症状が改善される可能性があります。

顎関節に負担のかかる行動を控える

顎関節に負担のかかる行動を控えることも大切です。

具体的な行動は以下が挙げられます。

  • 頬杖
  • うつぶせ寝
  • 顎を前に突き出す姿勢
  • 大きなあくび
  • 大口での食事
  • 自己流のマッサージやストレッチ

上記の行動は顎関節や筋肉に過剰な負担をかけ、症状を悪化させる恐れがあります。

症状が続く場合や痛みが強くなっている場合は、自己判断せず歯科医院で相談しましょう。

顎関節症で音が鳴るときの治療法

顎関節症で音が鳴るときの治療法

久喜総合歯科では、顎関節症に対し以下のような治療を行っています。

機能的運動療法(ストレッチ療法) 顎周りの筋肉の緊張を和らげ、顎の動きをスムーズにさせる治療。痛みの緩和も期待できる
マウスピース治療 患者さんの歯列に合ったマウスピースを作製し、顎関節症の症状を和らげる治療
ボツリヌストキシン治療 筋肉の緊張を和らげることで、顎周辺への負担を和らげる治療。無意識の強い食いしばりや歯ぎしりによる顎の痛みに効果的

顎関節症では、ただ痛みや違和感を抑える対症療法だけではなく、原因そのものにアプローチする治療を行うことが大切です。

顎関節症になる要因を突き止め、それを改善することで、症状の改善を図ります。

まとめ

顎関節症で音が鳴る主な原因は、関節円板のズレや顎関節の炎症、筋肉の緊張や疲労です。

音だけであれば問題がないと自己判断してしまう方もいますが、顎関節から鳴る音は関節や筋肉に負担がかかっているサインの一つです。

痛みや開けにくさ、引っかかる感覚などがある場合は早めに歯科医院で相談しましょう。

久喜総合歯科では、顎関節症の根本的な原因にアプローチした治療を行っています。

患者様一人ひとりに合った治療計画を提案しているため、顎関節の音や痛みにお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。

久喜市で歯医者をお探しなら久喜総合歯科

日本補綴歯科学会指導医が在籍

監修者情報

久喜総合歯科 院長 石幡 一樹

久喜総合歯科 院長

日本補綴歯科学会指導医

石幡 一樹

経歴

  • 鹿児島大学歯学部卒業
  • 日本大学にて臨床研修医修了
  • 東京医科歯科大学部分床義歯補綴学講座大学院修了
  • 東京医科歯科大学部分床義歯補綴学講座非常勤講師

所属学会・資格

  • 日本補綴歯科学会所属
  • 日本顎関節学会所属
  • 日本歯周病学会所属
  • 即時加重研究会所属
  • 日本補綴歯科学会専門医
  • 日本補綴歯科学会指導医
  • 日本顎咬合学会認定医
  • 日本顎咬合学会理事
  • ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト
  • ストローマンインプラント講師
  • ストローマンインプラント公認インストラクター
  • 2025年度で452本の埋入実績

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