インプラントは絶対にだめと言われる理由は?治療するメリットも紹介

「インプラントは絶対にだめと言われる理由は?」

「インプラント治療のデメリットが知りたい」

「インプラント以外の治療法を比較してから決めたい」

インプラント治療は絶対だめと聞くけど、本当にだめなのか疑問になっていませんか?

結論、インプラントは絶対だめな治療方法ではありません。

インプラントには、「天然歯と同じようにしっかり噛める」「見た目が自然で美しい」「健康な歯を削る必要がない」など、選ばれている豊富なメリットが存在します。

本記事では、「インプラントは絶対にだめと言われる理由や、治療するメリット」を紹介します。

インプラント治療ができないケースまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントは絶対にだめと言われる4つの理由

インプラントは絶対にだめと言われる理由は、以下の4つです。

  • 外科手術のリスクと体への負担がある
  • 顎の骨が不足していると治療が困難である
  • 全身疾患があると治療のリスクが高まる
  • 再治療が困難である

それぞれ解説します。

外科手術のリスクと体への負担がある

インプラント治療では、外科手術による身体的な負担が避けられません。

身体への影響としては、麻酔の使用、出血、さらには術後の腫れや痛みが生じることも考えられます。

糖尿病や高血圧といった持病を抱えている方は、術後の回復が遅れやすく、合併症のリスクも高まる傾向があります。

不安がある場合は、事前に歯科医師としっかり相談し、自身の健康状態に応じた対応の検討が必要です。

顎の骨が不足していると治療が困難である

顎の骨が十分でないと、インプラントを安定して固定することが難しいです。

骨量不足がある場合には、人工骨や自家骨を用いて骨を増やす「骨造成術」が必要になることもあります。

この処置は「3万〜35万円程度」の費用がかかるケースもあり、治療期間が延びる可能性もあります。

まずは精密検査を受けて骨の状態を確認し、必要に応じた対応策を歯科医師と相談しましょう。

全身疾患があると治療のリスクが高まる

糖尿病や心疾患、自己免疫疾患などを抱えている方は、術後の感染や治癒の遅れが生じやすくなります。

とくにコントロール不良の糖尿病では、インプラントが骨と結合しづらくなるリスクが指摘されています。

これらの疾患を抱えている場合は、かかりつけ医と連携しながら、歯科医と十分な打ち合わせをおこなうことが重要です。

インプラント治療を検討している場合は、安全性を最優先に治療計画を立てる必要があります。

再治療が困難である

インプラントは一度埋入すると、再手術や撤去の際に骨を削る必要が生じる場合もあり、身体への負担が増加しやすいです。

たとえば、インプラントが脱落した場合には、再手術や骨再生処置を要する可能性もあります。

これらの対応は費用や通院回数の増加、精神的ストレスにつながる場合もあります。

治療に踏み切る前に、リスクや医院の対応体制について十分な説明を受けるのが大切です。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療のデメリットは、以下の6つです。

  • 自由診療により治療費が高額になる
  • 治療期間が長くなる
  • 定期的なメンテナンスが求められる
  • 金属アレルギーのリスクがある
  • 喫煙している場合は治療に悪影響をおよぼす
  • 歯ぎしりや食いしばりがあるとリスクが高まる

ひとつずつ解説します。

自由診療により治療費が高額になる

インプラントは保険が適用されず、1本あたり「30万円〜50万円程度」が費用相場となっており、比較的高額な費用がかかる場合があります。

ブリッジや入れ歯と比較してコストが高く、経済的な負担を感じる方も多い治療法といえるでしょう。

費用面の検討は早めにおこない、ほかの治療法と比較することで納得のいく選択につながります。

治療期間が長くなる

インプラント治療は、抜歯後に骨との結合期間が必要となるため、「6ヵ月〜12ヵ月程度」かかる場合もあります。

仕事や家庭の都合で通院スケジュールが立てにくい方には、とくに負担が大きくなるおそれがあります。

治療前に全体の流れを把握し、自身の生活と照らし合わせて無理のない計画を立てることが求められます。

定期的なメンテナンスが求められる

インプラントを良好な状態で保つには、「3カ月〜6カ月ごと」の定期検診や専門的なクリーニングが欠かせません。

もし怠ると、インプラント周囲炎という歯周病に似た炎症が起こる可能性があります。

治療を受ける段階から、アフターケアの重要性について十分な理解を持っておくことが必要です。

金属アレルギーのリスクがある

インプラントに使われるチタンは生体親和性が高い金属ですが、ごくまれにアレルギー反応が起こることがあります。

アレルギー体質の方は、パッチテストなどの事前確認を受けておくと安心です。

素材に対して不安がある方は、歯科医師に積極的に相談し、選択肢を共有するのが大切です。

喫煙している場合は治療に悪影響をおよぼす

喫煙は血流を阻害し、インプラントと骨の結合を妨げる要因のひとつです。

また、術後の治癒遅延やインプラント周囲炎の発症リスクも高くなるといわれています。

一部の報告では、非喫煙者のほうがインプラントの成功率が高い傾向にあることも示されています。

日本歯周病学会による調査では、喫煙者と非喫煙者に261名(計959本)のインプラントを埋入した際、全体の失敗率は2%だったのに対し、喫煙者に限ると失敗率が4%にのぼり、2倍の差が見られました。

治療を受ける前から禁煙に取り組むことが、成功率を高める一助となります。

引用元:特定非営利活動法人日本歯周病学会 禁煙推進委員会_喫煙の歯周組織に対する影響

歯ぎしりや食いしばりがあるとリスクが高まる

睡眠中の歯ぎしりや、日常的な食いしばりがあると、インプラントに強い力が加わり破損や脱落を引き起こすことがあります。

こうした習慣がある場合は、ナイトガードなどの補助器具を使用するのが効果的です。

無意識の癖であっても、治療前に歯科医師に伝えておくことで、適切な対策を講じやすくなります。

インプラント治療のメリット【選ばれる理由】

インプラント治療のメリットは、以下の7つです。

  • 天然歯と同じようにしっかり噛める
  • 見た目が自然で美しい
  • 健康な歯を削る必要がない
  • 顎の骨の萎縮を防げる
  • 発音や味覚に影響が少ない
  • 10年以上の寿命が保てる
  • 取り外しの手間がない

それぞれ解説します。

天然歯と同じようにしっかり噛める

インプラントは顎の骨にしっかり固定されているため、咀嚼力が天然歯に近いです。

硬い食材も噛みやすくなったと感じる方もおり、食事への満足度が向上する傾向があります。

しっかり噛めることで、胃腸への負担も軽減され、健康面への良い影響も期待できます。

見た目が自然で美しい

セラミックなど審美性に優れた素材を使用するため、周囲の歯と違和感なく馴染みます。

とくに前歯での治療では、自然な見た目に仕上がることが大きな魅力といえるでしょう。

インプラントは、見た目の改善を重視する方にとって、有力な選択肢となります。

健康な歯を削る必要がない

ブリッジのように隣接する健康な歯を削る必要がないため、ほかの歯への負担が少なく済みます。

その結果、口腔全体の健康を保ちやすくなる点も大きな利点です。

将来的に残せる歯を増やしたい方にとって、メリットの大きい治療方法といえます。

顎の骨の萎縮を防げる

インプラントは、噛む刺激を顎の骨に直接伝え、歯を失った部分の骨が吸収されるのを抑える効果があります。

顎の骨が痩せてしまうと顔貌の変化にもつながるため、見た目や骨量を維持したい方には適しています。

発音や味覚に影響が少ない

固定式のインプラントは、入れ歯のように口腔内で動かないため、発音の明瞭さや味覚への影響が少ないとされています。

たとえば、サ行やタ行がはっきり発音できることで言葉がモゴモゴしにくくなり、日常会話でもストレスを感じにくいです。

食事や会話の質を重視する方にとって、インプラントは魅力的な選択肢のひとつと考えられます。

10年以上の寿命が保てる

適切なメンテナンスとセルフケアを続ければ、インプラントは10年以上使用できるケースもあります。

20年以上使用できている例も報告されており、長期的な耐久性が魅力です。

2015年に九州インプラント研究会が実施した調査では、インプラント治療後20年以上経過した患者にアンケートをおこない、「回答者の78%がインプラントになにも問題はない」と回答しています。

初期費用はかかっても、長期的にはコストパフォーマンスに優れた治療法といえるでしょう。

引用元:20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査

取り外しの手間がない

入れ歯と違い、日常的に取り外す必要がなく、洗浄や保管の手間が省けます。

そのままの状態で会話や食事ができ、生活の快適さが向上します。

インプラントは装着時の不安や面倒が少なく、忙しい日常のなかでもストレスを感じにくい治療といえるでしょう。

インプラント治療ができないケース

インプラント治療ができないケースは、以下のとおりです。

  • 骨粗しょう症の人
  • 口腔内に歯周病や虫歯がある人
  • 18歳以下の若い人
  • 全身疾患を患っている人
  • 腎疾患で血液透析を受けている人
  • 妊娠中の人
  • タバコを吸っている人
  • 定期的な検診やメンテナンスに通えない人

上記の条件下では、手術後の回復や治療効果に悪影響をおよぼす可能性があります。

無理に治療を進めず、まずは担当の歯科医師と詳細に相談したうえで判断するのが大切です。

インプラント以外の治療方法

インプラント以外の治療方法は、以下の2つです。

  • 入れ歯
  • ブリッジ

ひとつずつ解説します。

入れ歯

入れ歯は保険適用があるため、比較的費用を抑えられ、治療期間も短く済む点が魅力です。

また、取り外しが可能なため衛生管理がしやすいという利点があります。

さらに、部分入れ歯や総入れ歯など種類が豊富で、さまざまなケースに対応できます。

ただし、装着感や噛む力は天然歯に比べてやや劣る傾向にあるため、その点を理解したうえで選択するのが大切です。

ブリッジ

ブリッジは欠損歯の両隣を支えにして固定するため、装着感に優れており、審美性も高く評価されています。

しかし、支えとなる歯を削る必要があり、健康な歯への影響が懸念されやすいです。

インプラントが適さない場合や、費用を抑えたい方にとっては有力な代替手段といえます。

インプラント治療を安心して受けるための歯科医院の選び方

インプラント治療を安心して受けるための歯科医院の選び方は、以下のとおりです。

  • 専門医の資格を確認する
  • インプラント治療以外の選択肢にも知見があるか確認する
  • 治療の症例や実績を確認する
  • 丁寧なカウンセリングが受けられるか確認する
  • 設備や衛生環境が整っているかを確認する
  • 費用は明確か確認する
  • 医療の保証制度が整っている
  • アフターケアが充実している
  • 患者の体調やニーズを配慮した治療計画を立ててくれる
  • 患者からの良い評価や口コミがある

インプラント歯科の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。

合わせて「インプラント歯科の選び方は?選ぶポイントと考慮するべきリスクを紹介」をご覧ください。

まとめ

インプラントが絶対だめな理由には、「外科手術のリスクと体への負担がある」「顎の骨が不足していると治療が困難である」などが挙げられます。

一方インプラントは絶対だめな治療法ではなく、選ばれる理由として「天然歯と同じようにしっかり噛める」「見た目が自然で美しい」「健康な歯を削る必要がない」などのメリットも多く挙げられます。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

インプラントや入れ歯、審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もしインプラント治療をはじめとした、安全で信頼できる治療法を選びたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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