矯正が必要な悪い噛み合わせの種類を紹介
不正咬合に適した矯正方法とは?

「噛み合わせ」が
正しくないと、
あなた自身の健康に悪影響を及ぼす
可能性があることを
ご存知でしょうか?



不正咬合は、顎関節症や消化器官への負担、さらには虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、発音や会話の難しさ、頭痛や肩こり、口の乾燥や口臭といった日常生活にも影響を及ぼします。
それぞれの不正咬合には特徴があり、それぞれに対応した矯正方法があります。
叢生、上顎前突、開咬、下顎前突、空隙歯列、交叉咬合、過蓋咬合、顎関節症など、不正咬合の種類は多岐に渡ります。
そのため、一人ひとりに合った最適な矯正方法を選ぶことが大切です。この記事では、不正咬合の種類とそれぞれの解決策について解説します。表面矯正、裏側矯正、マウスピース矯正などの矯正方法とそれぞれの特徴、適した不正咬合の種類についても詳しく説明します。
あなたの疑問や不安を解消し、美しい笑顔と健康な生活を手に入れるために、
ぜひ参考にしていただけると幸いです。

目次

1.噛み合わせが悪いことで起きる症状やデメリット
1-2.顎関節症になるリスク
1-3.消化器官へ負担がかかる
1-4.発音がしにくい
1-5.虫歯や歯周病になりやすい
1-6.頭痛や肩こり
1-7.口腔内の乾燥や口臭

2.矯正が必要な悪い噛み合わせとは

2-2.叢生(そうせい)
2-3.上顎前突
2-4.開咬
2-6.空隙歯列
2-7.交叉咬合
2-9.顎関節症

3.噛み合わせが悪い不正咬合に適した矯正方法
3-2.表面矯正
3-3.裏側矯正
3-4.マウスピース矯正

4.まとめ

噛み合わせが悪いことで起きる
症状やデメリット

噛み合わせが悪いことで起きる症状や
デメリットがあります。

  • 顎関節症になるリスク
  • 消化器官へ負担がかかる
  • 発音がしにくい
  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 頭痛や肩こり
  • 口腔内の乾燥や口臭

1つずつ説明していきます。

顎関節症になるリスク

噛み合わせが悪いと、
顎関節症になるリスクが高いです。

噛み合わせが悪いと、上下の顎が正しく動作せず、顎関節に過度な負荷がかかり、顎関節症という症状が生じる可能性があります。顎関節症は、顎の関節部分が痛んだり、開閉に制約が出るなどの症状が現れます。
例えば、噛み合わせが悪いと、顎を開け閉めする動作がスムーズにいかず、顎関節に過度なストレスがかかります。
繰り返されると、関節が痛む、口を大きく開けられなくなる、顎が開け閉めするときに音がするなどの症状が現れます。
したがって、噛み合わせの悪さは顎関節症のリスクを高め、顎の動きに制約をもたらす可能性があります。

消化器官へ負担がかかる

噛み合わせが悪いと、
消化器官に負担をかける
可能性があります。

噛み合わせが悪いと食事の咀嚼が十分に行えず、食物が十分に細かくならないまま飲み込まれます。
すると、胃や腸などの消化器官に過度な負荷がかかり、消化不良を引き起こす可能性があります。
食物を十分に咀嚼できないと、大きな食物の塊が胃に入り、胃酸だけでは食物を十分に分解できません。
消化に時間がかかり、胃痛や胃もたれなどの消化不良の症状が現れることがあります。
したがって、噛み合わせの悪さは消化器官に負担をかけ、消化不良を引き起こす可能性があります。

発音がしにくい

噛み合わせが悪いと、
発音がしにくくなることがあります。

正しい噛み合わせは、舌や唇の動きと連携して、言葉をはっきりと発音するために重要です。
噛み合わせが悪いと、舌の動きが制限され、特定の音を出すのが難しくなることがあります。
例えば、「さ」や「し」、「す」などの音は、舌の先を上顎に軽く触れさせて発音します。しかし、噛み合わせが悪いと舌の位置がずれ、これらの音を正しく発音するのが難しくなる可能性があります。
したがって、噛み合わせの悪さは発音に影響を与え、コミュニケーションを妨げる可能性があります。

虫歯や歯周病になりやすい

噛み合わせが悪いと、
虫歯や歯周病になりやすくなる
可能性があります。

正しい噛み合わせは、食物の残渣を適切に排除し、口腔内を清潔に保つ役割も果たします。
しかし、噛み合わせが悪いと食物の残渣が歯間に残りやすくなり、虫歯や歯周病の原因となるバクテリアの繁殖を助けることになります。歯と歯が正しく接触しない場合、食物の残渣が歯間に残りやすくなります。
長時間放置されると、バクテリアが繁殖し、虫歯や歯周病を引き起こす可能性があります。
したがって、噛み合わせの悪さは口腔内の健康を害し、虫歯や歯周病を引き起こすリスクを高める可能性があります。

頭痛や肩こり

噛み合わせが悪いと、
頭痛や肩こりの
原因になることがあります。

噛み合わせが悪いと顎関節に負荷がかかり、顎関節や咬筋(顎を動かす筋肉)の緊張を引き起こし、頭痛や肩こりを誘発することがあります。例えば、顎を正しく動かせない場合、補正のために顎周囲の筋肉が過度に緊張します。長時間続くと、血行が悪くなり、結果として頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。
したがって、噛み合わせの悪さは体全体の健康に影響を及ぼし、頭痛や肩こりなどの症状を引き起こす可能性があります。

口腔内の乾燥や口臭

噛み合わせが悪いと、
口腔内の乾燥や口臭の
原因になり得ます。

正しい噛み合わせは、唾液の分泌を促進し、口腔内を潤す役割を果たします。
しかし、噛み合わせが悪いと、メカニズムが妨げられ、口腔内が乾燥しやすくなります。結果、口臭を引き起こすバクテリアが増えやすくなる可能性があります。唾液は、口腔内のバクテリアを洗い流し、口の中を清潔に保つ重要な役割を果たします。しかし、噛み合わせが悪いと、唾液の分泌が不十分になり、口腔内が乾燥し、口臭の原因となるバクテリアが増えやすくなります。
したがって、噛み合わせの悪さは口腔内の乾燥や口臭を引き起こす可能性があります。社交生活にも影響を及ぼすため、早めに対策を取ることが重要です。

矯正が必要な
悪い噛み合わせの種類とは

矯正が必要な悪い噛み合わせの種類には、
以下があります。

  • 叢生(そうせい)
  • 上顎前突
  • 開咬
  • 下顎前突
  • 空隙歯列
  • 交叉咬合
  • 過蓋咬合
  • 顎関節症

1つずつ説明していきます。

叢生(そうせい)

叢生は、歯が適切に並ばずに
重なり合う状態を指し、
矯正治療が必要となることが多い。

叢生は、口腔内のスペースが不足していることや、歯の成長の問題によって引き起こされます。
ブラッシングが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが増えます。一般的には、歯科医がX線画像を用いて診断し、ブレースやクリアアライナーなどの矯正装置を用いて歯を適切な位置に移動させます。叢生は、見た目の問題だけでなく、口腔衛生の問題を引き起こす可能性があります。

上顎前突

上顎前突は、上の前歯が過度に前方に
突出している状態で、
しばしば矯正治療が必要となります。

上顎前突は、遺伝や習慣(例えば親指を吸う行為)、あるいは顎の骨格の問題によって引き起こされます。
食事時の噛み合わせに問題が生じ、また、前歯が損傷しやすくなる可能性があります。
上顎前突は、適切な噛み合わせを妨げ、外傷のリスクを高める恐れがあります。

開咬(かいこう)

開咬は上下の前歯が接触しない
噛み合わせの状態で、
正しい噛み合わせを保つため矯正治療が必要です。

開咬は長時間の口呼吸や舌の位置異常などの悪習慣により引き起こされることが多いです。
食事や会話に影響を及ぼすことがあります。矯正治療としては、舌の位置を正す訓練やブレースによる歯の移動などが行われます。開咬は日常生活に支障をきたす可能性があるため、早期の対応が望まれます。

下顎前突

下顎前突は下の前歯が上の前歯よりも
前に出ている状態を指し、
適切な噛み合わせを得るためには
矯正治療が必要です。

下顎前突は、下顎骨が大きすぎる、または上顎骨が小さすぎるなど、骨格の問題によって発生します。
口を閉じる際の負担や、前歯の過度な摩耗が起こる可能性があります。矯正治療としては、ブレースや外科手術が行われることがあります。下顎前突は、噛み合わせの問題だけでなく、外見にも影響を与えるため、適切な治療が必要です。

空隙歯列

空隙歯列は、歯と歯の間に空間が
存在する状態を指し、
見た目や噛み合わせの問題を
解消するため矯正治療が必要です。

空隙歯列は、歯の抜け落ち、歯の大きさと顎の大きさの不一致、または舌の癖などにより発生します。
食べ物が歯間に詰まりやすくなり、虫歯の原因となる可能性があります。矯正治療としては、ブレースやインプラント、ブリッジなどが選択肢となります。
空隙歯列は見た目の問題だけでなく、口腔衛生の問題を引き起こす可能性があるため、適切な矯正治療が推奨されます。

過蓋咬合

過蓋咬合は上の前歯が下の前歯を
過度に覆っている状態を指し、
適切な噛み合わせを得るためには
矯正治療が必要となります。

過蓋咬合は一般的には下顎の成長不足や上顎の過成長によって引き起こされます。
噛む力が正しく分散されず、前歯に過度な負担がかかり、歯の摩耗や損傷のリスクがあります。
矯正治療としては、ブレースや外科手術が行われることがあります。過蓋咬合は歯の損傷や、顎関節症のリスクを増加させるため、適切な矯正治療が必要とされます。

顎関節症

顎関節症は顎の関節部分に
痛みや不快感を引き起こす状態で、
噛み合わせの問題が原因となることもあります。
そのため、症状の改善のためには矯正治療が必要となります。

顎関節症は顎の関節部分が正常に動かないことで発生します。
噛み合わせの問題、歯ぎしり、顎の負傷などにより引き起こされます。この症状は、痛みや口の開閉に制限をもたらし、食事や会話に影響を及ぼす可能性があります。矯正治療では、噛み合わせの改善を目指します。ブレースの使用や顎の位置を調整する手術が含まれることがあります。顎関節症は日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

噛み合わせが悪い
不正咬合に適した矯正方法

噛み合わせが悪い不正咬合に適した矯正方法を
3つ紹介します。

  • 表面矯正
  • 裏側矯正
  • マウスピース矯正

表面矯正

  1. 表面矯正は、矯正装置を歯の表面に取り付けて行う一般的な方法で、
    中度から重度の不正咬合に対して有効です。
    表面矯正は、歯を具体的に移動させる力をかけることが可能であり、力の調整も細かく行えます。
    そのため、複雑な矯正が必要な場合や大きな歯の移動が必要な場合には、表面矯正が適しています。例えば、叢生や交叉咬合など、大きな移動が必要な場合や、複数の歯を同時に動かす必要がある場合には、表面矯正が一般的に行われます。表面矯正は、力の調整が可能であるため、矯正が複雑な不正咬合の治療に適しています。ただ
  2. 裏側矯正

    1. 裏側矯正は、矯正装置を歯の裏側に取り付けて行う方法で、
      見た目に配慮しながら矯正を行いたい方に適しています。
      裏側矯正は矯正装置が目立たないため、見た目を気にする大人の方や、人前で話す機会が多い方に適しています。
      しかし、取り扱いが難しく、初期の違和感や発音の問題があるため、対応できる意識が必要です。裏側矯正は、矯正装置が口の裏側に取り付けられ、矯正力が強いため、重度の不正咬合の治療に適しています。例えば、重度の開咬や交叉咬合など、表面矯正やマウスピース矯正では対応が難しいケースでも、裏側矯正ならば十分な矯正効果を期待できます。
      ただし、裏側矯正は表面矯正に比べて費用が高くなる場合が多いです。
    2. マウスピース矯正

      1. マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して行う矯正法で、
        軽度から中程度の不正咬合に対して効果的で、見た目にも影響が少ないです。
        マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用するため、見た目に影響が少なく、人前でも違和感なく使用できます。また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際にも不便がありません。しかし、矯正力が弱いため、重度の不正咬合には対応が難しい場合があります。例えば、軽度の叢生や上顎前突など、軽度から中程度の不正咬合に対しては、マウスピース矯正が効果的です。また、見た目を気にする方や、食事や歯磨きの際に装置を取り外したい方にも適しています。マウスピース矯正は、見た目に影響が少なく、軽度から中程度の不正咬合に対して効果的です。ただし、重度の不正咬合には対応が難しくなります。
      2. まとめ



        「噛み合わせ」は口の健康、さらには全身の健康に大きく影響します。
        不正咬合、つまり噛み合わせが悪いと、顎関節症のリスクが高まり、消化器官への負担が増し、発音が難しくなる可能性があります。また、虫歯や歯周病のリスクが上昇し、頭痛や肩こり、口腔内の乾燥や口臭の原因にもなり得ます。

        不正咬合には叢生、上顎前突、開咬、下顎前突、空隙歯列、交叉咬合、過蓋咬合、顎関節症などがあります。
        これらの問題は矯正治療により改善可能です。矯正方法には表面矯正、裏側矯正、マウスピース矯正などがあり、それぞれ症状や患者のライフスタイルに応じて最適なものが選ばれます。

        健康的な噛み合わせのために、定期的なデンタルチェックと必要なら矯正治療を行うことが重要です。

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日付:   カテゴリ:歯列矯正

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