インプラントの将来的なリスクとは?長期的なメリットまで紹介

インプラントの将来的なリスクとは?長期的なメリットまで紹介

「インプラントの将来的なリスクとは?」

「インプラントの寿命や将来のリスクについて知りたい」

「高齢になったときに治療が続けられるか確認したい」

上記の疑問をお持ちの方は、インプラント治療を検討しているものの、将来的なトラブルや失敗のリスクに対して不安を感じているのではないでしょうか。

インプラントの治療を受ける際、将来のリスクや維持方法についてしっかりと把握しておくことが大切です。

しかし、治療後のメンテナンスや予期しない問題について考えたことがない方もいるでしょう。

本記事では、「インプラントの将来的なリスクや、長期的なメリット」を紹介します。

将来を考えるとインプラントはしない方が良いのかまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントの将来的なリスク

インプラントの将来的なリスクは、以下の8つです。

  • インプラント周囲炎で歯茎や骨が弱る
  • 被せ物(上部構造)が壊れる・外れる
  • 歯茎が下がり見た目が悪くなる
  • 加齢や病気で維持が難しくなる
  • 修理や再治療で追加費用がかかる
  • 歯ぎしりや食いしばりで過度な力がかかる
  • 喫煙で歯茎の免疫力が低下する
  • 歯科医院の定期検診を怠る

それぞれ解説します。

インプラント周囲炎で歯茎や骨が弱る

インプラントにおいて最も注意すべき病気がインプラント周囲炎です。

インプラントに関連する歯周病で、進行すると顎の骨を溶かしてしまい、最悪の場合インプラントが抜けてしまうリスクを伴います。

原因はインプラント周りに付着した細菌で、歯茎に炎症が起こり、そこから骨を破壊していきます。

とくにインプラントは神経がないため、症状が現れにくく、気づいたときには進行しているケースが多いです。

インプラントの寿命に大きく影響するのが、インプラント周囲炎です。

被せ物(上部構造)が壊れる・外れる

インプラント本体は非常に長持ちしますが、上に取り付ける被せ物(上部構造)は消耗品で、破損や脱落のリスクがあります。

インプラント本体は丈夫なチタン製ですが、被せ物はセラミックなどで作られているため、時間の経過とともに劣化します。

強い歯ぎしりや硬いものを噛んだ際の衝撃で、ある日突然欠けたり外れたりする場合もあるため注意が必要です。

インプラント治療では、本体だけでなく、被せ物にも寿命があることを理解しておくのが大切です。

歯茎が下がり見た目が悪くなる

加齢などにより歯茎が下がると、インプラントの見た目にも影響が出るリスクがあります。

年齢を重ねると歯茎が薄くなり下がることで、インプラントと歯茎の境目に金属部分が露出してしまう場合があります。

とくに前歯の場合、歯が長く見え、隣の歯との間に黒い三角形の隙間(ブラックトライアングル)ができてしまうケースもあるため注意が必要です。

インプラントは、長期的な使用で、口元の見た目が変化する可能性があることを理解しておきましょう。

加齢や病気で維持が難しくなる

将来的に、加齢や病気によってインプラントの維持が難しくなるリスクにも考慮が必要です。

年齢を重ねると、身体機能や認知機能が低下し、これまで通りのセルフケアや定期的な通院が困難になる場合も多いです。

たとえば、体力の衰えで毎日の歯磨きや、認知症によって通院が難しくなるケースも考えられます。

自身の身体的な変化が、最終的にインプラントの寿命を縮める原因となる場合があります。

修理や再治療で追加費用がかかる

インプラントに問題が発生した場合、修理や再治療に伴う高額な追加費用が発生する経済的なリスクもあります。

インプラント治療は自由診療であり、健康保険が適用されないため、治療費は高額です。

将来的に、被せ物の交換やインプラント周囲炎の治療が必要になる場合、その都度まとまった費用がかかります。

そのため、治療開始時だけでなく、将来のメンテナンス費用についても十分に考慮しておくことが重要です。

歯ぎしりや食いしばりで過度な力がかかる

歯ぎしりや食いしばりの癖は、インプラントに過度な負担をかけ、破損や脱落のリスクを高める要因です。

とくに睡眠中などの無意識の歯ぎしりは、食事中と比べてはるかに強い力で歯をすり合わせている場合があります。

この強い力がインプラントに繰り返しかかることで、被せ物が欠けたり、インプラント本体と骨の結合が崩れたりする原因になります。

もしご自身にこうした癖がある場合、インプラント治療には特別な注意が必要です。

喫煙で歯茎の免疫力が低下する

喫煙はインプラント周囲炎のリスクを大幅に高め、インプラントの寿命を短くする原因です。

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、これが歯茎の血流を悪化させます。

血流が悪くなることで、細菌に対する抵抗力が低下し、炎症が発生しやすく、治りにくくなります。

喫煙習慣は、インプラントの長期的な成功を妨げる重要なリスク要因となります。

歯科医院の定期検診を怠る

インプラントの成功は、歯科医院での定期的なメインテナンスを続けることにかかっています。

日々のセルフケアは大切ですが、自己ケアでは取り除けない汚れや初期の異常をプロの目で確認してもらうことが必要です。

たとえば、噛み合わせのわずかな変化や初期のインプラント周囲炎などは、定期検診でないと見逃されがちです。

治療後のメンテナンスを怠ることで、インプラントの失敗につながる場合もあります。

将来を考えるとインプラントはしない方が良いのか?

結論、インプラントを避けるべきだと一概に言うことはできません。

インプラントに将来的なリスクは存在しますが、日々の丁寧なセルフケアと定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアによって管理できます。

リスクよりも、長期的に得られるメリットの方が大きい可能性も十分にあります。

リスクだけを見て諦めるのではなく、歯科医師と相談のうえ、自身に最適な治療を選択するのがおすすめです。

インプラント治療がもたらす長期的なメリット

インプラント治療がもたらす長期的なメリットは、以下の9つです。

  • 自分の歯のようにしっかり噛める
  • 残っている健康な歯を守れる
  • 見た目が自然で美しい
  • 食事の楽しみが広がり栄養バランスが整う
  • 発音が安定し会話を楽しめる
  • 顎の骨が痩せるのを防げる
  • 日々の手入れがしやすい
  • 自信を取り戻し精神的に満足できる
  • 口腔全体の健康を維持しやすくなる

ひとつずつ解説します。

自分の歯のようにしっかり噛める

インプラントは、自分の歯のようにしっかりと何でも噛めるようになるメリットがあります。

インプラントは顎の骨に直接固定されるため、入れ歯のようにズレたり、ブリッジのように土台を気にしたりする必要がありません。

硬いおせんべいや粘着性のあるお餅など、これまで避けていた食べ物も気兼ねなく楽しめます。

この「噛める喜び」は、日々の食生活を豊かにしてくれる、何にも代えがたい利点です。

残っている健康な歯を守れる

インプラントは、ブリッジや部分入れ歯とは異なり、残っている健康な歯に負担をかけないメリットがあります。

ブリッジ治療では、失った歯の両隣の健康な歯を大きく削らなければなりません。

また、部分入れ歯は、バネをかけた歯に負担がかかり、その歯の寿命を縮める可能性があります。

インプラントは独立した治療法のため、ほかの大切な歯を守れます。

見た目が自然で美しい

インプラントは、天然歯とほとんど見分けがつかないほど、自然で美しい見た目を再現できます。

これは、透明感や色調を細かく調整できるセラミックなどの高品質な素材を使用するためです。

たとえば、隣の歯と色味を合わせることで、会話している距離では人工歯だと気づかれにくい仕上がりになります。

インプラントの高い審美性は、口元のコンプレックスを解消し、精神的な満足感にもつながります。

食事の楽しみが広がり栄養バランスが整う

噛む機能が回復することで、食事の楽しみが戻り、全身の健康維持にもつながります。

食べられるものの幅が広がるため、さまざまな食材からバランスよく栄養の摂取が可能です。

たとえば、噛み応えのある根菜や食物繊維が豊富なきのこ類なども、しっかり噛んで食べられます。

豊かな食生活は、健康寿命を延ばすためにも重要です。

発音が安定し会話を楽しめる

インプラントにすることで、言葉が明瞭になり、人との会話を気兼ねなく楽しめます。

入れ歯のようにズレたり空気が漏れたりする心配がなく、顎の骨にしっかり固定されているためです。

とくに「サ行」や「タ行」など、息が漏れやすい発音もはっきり話せるようになります。

ストレスのない円滑なコミュニケーションは、社会的なつながりを保つうえでも重要なポイントです。

顎の骨が痩せるのを防げる

インプラントは、噛む刺激を骨に直接伝えるため、顎の骨が痩せていくのを防ぐ効果が期待できます。

歯を失った部分の骨は、刺激がなくなることで徐々に吸収されてしまいますが、インプラントは天然歯の根のように骨に刺激を与えるため、骨の維持が可能です。

その結果、歯が失われた部分の口元がくぼんで老けた印象を防ぎます。

インプラントは、長期的に若々しい口元を保つのに役立ちます。

日々の手入れがしやすい

インプラントは、基本的なケアが自分の歯と同じように歯磨きで済む点もメリットです。

入れ歯のように、毎食後に取り外して洗浄したり、就寝時に洗浄液に浸けたりする必要はありません。

もちろん、インプラント専用の丁寧なブラッシングは必要ですが、日常の生活習慣のなかでスムーズにケアを取り入れられます。

手入れのしやすさは、長期的に使用するうえで重要なポイントです。

自信を取り戻し精神的に満足できる

インプラントは、口元の機能と見た目を改善することで、精神的な満足感や自信を与えてくれます。

たとえば、食事や会話、笑顔といった日常的な行動を何の気兼ねもなく楽しむことが可能です。

口元を気にせずに笑えるようになったり、好きな食べ物を美味しく楽しめるようになったりすることで、気持ちが前向きになれます。

生活の質の向上は、人生をより豊かにする大きなメリットです。

口腔全体の健康を維持しやすくなる

インプラントの定期検診に通う習慣を身につけることで、口の中全体の健康を保ちやすくなります。

インプラントを長持ちさせるためには、数ヶ月に一度のプロフェッショナルによるメインテナンスが欠かせません。

メインテナンスでは、インプラントだけでなく、ほかの歯の虫歯や歯周病もチェックされるため、トラブルの早期発見や早期治療が可能です。

インプラント治療が、口腔全体の健康を守る大切なきっかけにもなります。

インプラントで将来的に後悔しないための歯科医院の選び方

インプラントで将来的に後悔しないための歯科医院の選び方は、以下の4つです。

  • インプラントの経験が豊富で専門資格を持つ医師がいる
  • 歯科用CTなど精密検査のための設備が整っている
  • 将来のリスクや費用について丁寧に説明してくれる
  • 治療後の保証や長期的なメインテナンス体制がある

それぞれ解説します。

インプラントの経験が豊富で専門資格を持つ医師がいる

インプラントで将来的に後悔しないために重要なのは、治療を担当する歯科医師の経験と専門性です。

学会などが認定する専門医資格は、一定水準以上の知識と技術を持っていることを客観的に証明します。

豊富な症例経験を持っていることはもちろん、カウンセリングの際には、これまでの実績や症例写真を見せてもらい、信頼できる医師かどうかを確認しましょう。

安心して治療を任せられる医師を選ぶことが、後悔しないための第一歩となります。

歯科用CTなど精密検査のための設備が整っている

安全で正確な手術をおこなうためには、歯科用CTなどの高度な設備が必要です。

術前に歯科用CTで撮影することで、顎の骨の厚みや硬さ、神経や血管の位置を三次元的に正確に把握できます。

結果的に、手術のリスクを最小限に抑え、一人ひとりに最適な治療計画を立てることが可能になります。

もしCT設備が院内にない歯科医院の場合は、慎重に選ぶのが大切です。

将来のリスクや費用について丁寧に説明してくれる

インプラント治療のメリットだけでなく、リスクや治療の総額費用についても、患者が納得するまで丁寧に説明してくれる医院を選びましょう。

長期にわたる高額な治療だからこそ、十分な情報提供に基づいて患者自身が納得すること(インフォームド・コンセント)が不可欠です。

とくに、保証内容や期間、治療後のメンテナンスにかかる費用は、事前にしっかり確認しておくべき重要なポイントです。

質問しやすい雰囲気で、疑問に誠実に答えてくれる姿勢は、信頼できる医院を見極める際の大きな判断基準となります。

治療後の保証や長期的なメインテナンス体制がある

治療後の保証制度と、長期的なメンテナンス体制が整っていることを必ず確認しましょう。

インプラント治療は、治療が終わった後が本当のスタートであり、長期的に安定させるためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

万が一トラブルが起きた場合にどのような保証が受けられるか、また、転居などの状況に対応できる継続的な通院体制が整っているかを確認するのが重要です。

治療後の長期的な安心感を提供してくれる医院を選ぶことで、将来の後悔を防げます。

まとめ

インプラントは、将来的にリスクがあることも理解しておく必要がありますが、リスクに対する適切な対策を講じることで、メリットを長期間維持することが可能です。

また、定期的なメンテナンスや適切なケアをおこなうことが、インプラントの寿命を延ばし、健康な口元を保つためのポイントとなります。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

また、インプラントをはじめ、入れ歯や審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もし将来的にリスクをできるだけ軽減しながら、安心してインプラント治療を受けたい方はぜひお気軽にご相談ください。

久喜の歯医者|久喜総合歯科

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インプラントは高齢になったときでも可能?後悔しないコツを紹介

「インプラントは高齢になったときでも可能?」

「インプラントが高齢になってもしっかりと機能し続けるか知りたい」

「インプラント以外の治療法とも比較して最適な治療を決めたい」

上記の疑問をお持ちの方は、高齢になってからインプラントを入れることが不安で、リスクを回避したいとお考えなのではないでしょうか。

インプラントは高齢になったときでも可能ですが、加齢による身体や生活の変化が治療前後のトラブルの原因になる場合もあります。

本記事では、「インプラントは高齢になったときどうなるのか、後悔しないコツ」を紹介します。

インプラントは何歳まで可能なのかまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントは高齢になったときでも可能?

高齢者のインプラントは可能ですが、加齢による身体や生活の変化が治療前後のトラブルの原因になる場合もあります。

ご自身の歯のようにしっかり噛めるため食事や会話は豊かになりますが、将来身体が不自由になると日々の手入れが難しくなるリスクも考えられます。

治療を受ける際はメリットだけでなく、長期的な視点でデメリットも理解しておくことが重要です。

生活の質を維持する助けになる一方、将来起こりうる変化まで見据え、慎重に検討する必要があります。

インプラントは何歳まで可能なのか

インプラント治療に明確な年齢の上限はなく、「年齢」そのものよりも「個人の健康状態」が最も重要です。

80歳以上の方でも治療を受け、快適な生活を送っているケースは少なくありません。

治療の可否は、糖尿病や骨粗しょう症といった持病のコントロール状態、顎の骨の量や質などから総合的に判断されます。

「もう高齢だから」と諦める必要はなく、まずはご自身の健康状態を歯科医師に相談してみることが大切です。

高齢になったとしてもインプラントがおすすめな5つの理由

高齢になったとしてもインプラントがおすすめな理由は、以下の5つです。

  • 食事や会話の楽しみが戻って生活の質が向上する
  • 見た目が自然で若々しい印象を保てる
  • 残っている自分の歯を健康に保てる
  • 顎の骨が痩せるのを防いで顔の輪郭を維持できる
  • 健康寿命を延ばして将来の病気リスクを軽減できる

それぞれ解説します。

食事や会話の楽しみが戻って生活の質が向上する

インプラントにすると、ご自身の歯のようにしっかり噛めるようになり、日々の満足度が格段に向上します。

硬いものも気にせず食べられるため食事の制限がなくなり、食生活が豊かになります。

入れ歯のようにズレたり外れたりする心配もなく、発音が安定し会話もスムーズに楽しむことが可能です。

インプラントは食事や会話という日常の楽しみを取り戻し、生活全体の質を高めてくれます。

見た目が自然で若々しい印象を保てる

インプラントは見た目が天然の歯とほとんど変わらないため、自信を持って笑ったり話したりでき、精神的な若々しさにつながります。

入れ歯のように金属のバネが見える心配もなく、顎の骨に直接固定するため、自然な口元を再現できます。

口元の印象は、その人の全体的な印象を大きく左右します。

自然な笑顔を取り戻すことは、気持ちを前向きにし、より活動的な毎日を送るきっかけになるでしょう。

残っている自分の歯を健康に保てる

インプラントは、ブリッジや部分入れ歯と違い、周囲の健康な歯に負担をかけないため、口全体の健康を長く維持できます。

たとえば、ブリッジは両隣の健康な歯を削る必要があり、部分入れ歯はバネをかける歯に負担が集中し、その歯の寿命を縮めてしまう場合があります。

しかし、インプラントは失った歯の部分だけで完結する独立した治療です。

結果的に、残っている大切な歯を守ることにもつながります。

顎の骨が痩せるのを防いで顔の輪郭を維持できる

インプラントは噛む刺激が直接骨に伝わるため、歯が抜けた後に起こりがちな顎の骨の吸収を防ぎ、顔の輪郭を維持できます。

歯を失うと、その部分の顎の骨は、刺激がなくなるため痩せやすいです。

骨が痩せると、頬がこけたり口元にしわが寄ったりと、老けた印象を与える原因になります。

インプラントは天然歯と同様に骨へ刺激を伝えられるため、若々しい顔つきを保つ効果も期待できるのです。

健康寿命を延ばして将来の病気リスクを軽減できる

インプラント治療は、よく噛む習慣を取り戻すことで将来の病気リスクを軽減し、健康寿命の延伸に貢献できます。

しっかり噛む行為は脳に良い刺激を与え、認知症予防につながりやすいです。

また、入れ歯より清潔に保ちやすいため、細菌の繁殖が原因となる誤嚥性肺炎のリスクを低減する効果も期待できます。

お口の健康維持は、全身の健康を守り、より長く自立した生活を送るために重要です。

インプラントにおける高齢になったときのリスク

インプラントにおける高齢になったときのリスクは、以下の5つです。

  • 持病や体力低下により外科手術ができない
  • 治療やメンテナンスに高額な費用がかかる
  • 加齢や要介護状態で日々の手入れが困難になる
  • 手入れを怠ると「インプラント周囲炎」で歯が抜ける

ひとつずつ解説します。

持病や体力低下により外科手術ができない

重度の糖尿病や骨粗しょう症など、持病が悪化したり体力が低下したりすると、将来的に再治療やメインテナンスに伴う外科手術が受けられなくなる場合があります。

インプラントに問題が起きた場合や、新たに追加治療が必要になった際に、健康状態によっては手術が不可能と判断され、適切な処置ができなくなるケースが考えられます。

現在の健康状態だけでなく、将来的な変化も考慮することが大切です。

治療やメンテナンスに高額な費用がかかる

インプラントは保険適用外の自由診療であり、治療費が高額です。

さらに、その状態を長く維持するための定期メインテナンスにも、継続して費用が発生します。

治療時にまとまった費用がかかるだけでなく、数十年という長いスパンで維持費が必要になる点を理解しておく必要があります。

年金の範囲内で払い続けられるかなど、長期的な資金計画を立てておくことが重要です。

加齢や要介護状態で日々の手入れが困難になる

加齢で視力や手指の機能が衰えたり、将来的に要介護状態になったりすると、毎日の丁寧なセルフケアが難しくなります。

インプラントは天然歯以上に丁寧な清掃が必要ですが、ご自身での歯磨きが困難になるかもしれません。

また、介護施設のスタッフが専門的なケアに対応できないケースも考えられます。

ご家族や介護者の協力が得られるかどうかも含め、将来のケア体制を事前に考えておきましょう。

手入れを怠ると「インプラント周囲炎」で歯が抜ける

セルフケアが不十分だと、インプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」を引き起こす場合があります。

インプラント周囲炎は、自覚症状がないまま進行し、気づいた時には手遅れになっていることも少なくありません。

もし悪化するとインプラントを支える顎の骨が溶け、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまいます。

高額な費用をかけたインプラントを失わないためにも、日々の手入れの重要性を理解しておく必要があります。

インプラント治療を受けられないケースもある

インプラント治療は年齢に関わらず、特定の持病や口腔内の状態によっては、治療が適さない、あるいは受けられない場合があります。

たとえば、重度の糖尿病や心臓疾患、骨粗しょう症の薬を服用中の方は、手術のリスクが高まるため治療が困難になることがあります。

また、顎の骨の量が極端に少ない場合や、重度の歯周病がある場合も同様です。

インプラントの治療は、希望する方全員が受けられるわけではないことを、事前に知っておきましょう。

インプラント治療で後悔しないコツ

インプラント治療で後悔しないコツは、以下の6つです。

  • 治療のリスクと他の選択肢を十分に理解する
  • 歯科医師の経験・実績は必ず確認する
  • CTなど精密な検査設備が整っているか確認する
  • 納得できるまで何度でも質問・相談をする
  • 総額費用と保証内容を事前に書面で確認する
  • 治療後のメインテナンスに一生通う覚悟を持つ

それぞれ解説します。

治療のリスクと他の選択肢を十分に理解する

後悔しないためには、メリットだけでなくインプラントの限界やリスクを正しく知ったうえで、入れ歯など他の治療法とも比較し、総合的に判断することが大切です。

インプラントは素晴らしい治療法ですが万能ではありません。

外科手術のリスクや治療期間、費用や将来起こりうるトラブルを十分に理解し、ご自身の価値観やライフプランに最も合った治療法を選択することが、満足のいく結果につながります。

歯科医師の経験・実績は必ず確認する

高齢者のインプラント治療は、持病への配慮など若い世代とは異なる難しさがあるため、歯科医師の経験や実績を最優先で確認すべきです。

公式ホームページなどで、医師の経歴や資格(日本口腔インプラント学会専門医など)、年間治療本数といった客観的な情報をチェックしましょう。

とくに、多くの症例を経験している医師は、予期せぬトラブルへの対応力も高いと考えられます。

大切な身体を任せるうえで、信頼できる実績を持つ医師を選ぶことが重要です。

CTなど精密な検査設備が整っているか確認する

安全で正確なインプラント手術には、顎の骨の状態や神経・血管の位置を3次元で詳細に把握できる、歯科用CTでの術前検査が不可欠です。

従来のレントゲンでは骨の厚みや奥行きまで正確にわからず、CT検査をおこなうことで手術のリスクを大幅に低減できます。

インプラントを埋め込む位置や角度をミリ単位で計画できるため、医院を選ぶ際にはCT設備が導入されているかを必ず確認しましょう。

納得できるまで何度でも質問・相談をする

治療計画や費用、リスクについて少しでも疑問や不安があれば、遠慮せずに心から納得できるまで説明を求める姿勢が大切です。

患者の質問に丁寧に耳を傾け、分かりやすい言葉で答えてくれるかどうかは、信頼関係を築くうえで重要なポイントです。

カウンセリングの時間を十分に確保してくれるかも、良い歯科医院を見極める判断材料になります。

治療への最終的な同意は、すべてを理解し、納得したうえでおこないましょう。

額費用と保証内容を事前に書面で確認する

治療開始前には、口頭の説明だけでなく、総額費用や保証期間・内容が明記された見積書や契約書を必ず受け取り、内容を精査することが重要です。

インプラント治療では、当初の説明になかった追加費用が発生するトラブルも少なくありません。

「インプラント本体」「手術代」「被せ物」など、何にいくらかかるのか明確かを確認しましょう。

万が一に備え、保証の適用範囲や期間もしっかりと確認しておくことで、後々の不安を解消できます。

治療後のメインテナンスに一生通う覚悟を持つ

インプラントは「治療したら終わり」ではなく、その価値を長く保つために生涯にわたる定期的なプロのメインテナンスが不可欠です。

どんなに精巧なインプラントでも、メインテナンスを怠ればインプラント周囲炎などのトラブルを引き起こし、長持ちしません。

ご自身のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なチェックとクリーニングを継続することが、インプラントの寿命を延ばすコツとなります。

治療を受ける前から、一生付き合っていく覚悟を持っておきましょう。

まとめ

インプラントは高齢になったときでも可能ですが、加齢による身体や生活の変化が治療前後のトラブルの原因になる場合もあります。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

また、インプラントをはじめ、入れ歯や審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もしインプラントのリスクをできるだけ軽減しながら、安心してインプラント治療を受けたい方はぜひお気軽にご相談ください。

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インプラントに代わる治療法とは?種類や治療法を選ぶポイントまで紹介

「インプラントに代わる治療法とは?」

「インプラントの費用やリスクを避けたい」

「インプラントに代わる治療法の種類が知りたい」

上記の疑問をお持ちの方は、インプラント治療の高額な費用や手術に対する不安から、代わりとなる治療法を検討したいとお考えなのではないでしょうか。

インプラントにはいくつかの代替治療法が存在し、それぞれに特徴があります。

本記事では、「インプラントに代わる治療法や種類、治療法を選ぶポイント」を紹介します。

インプラントに代わる治療法のメリット・デメリットまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントに代わる治療法を選択するケースとは?

インプラントは失った歯を補う優れた治療法ですが、誰もが選択できるわけではありません。

たとえば、以下のような方はほかの治療を選択しなければならない場合もあります。

  • 顎の骨の量や厚みが足りない
  • 重度の歯周病を患っている
  • コントロール不良の全身疾患がある
  • 顎の骨がまだ成長している
  • 日々のセルフケアが難しい
  • 妊娠している
  • 喫煙習慣がある

また、インプラントは保険適用外のため費用負担が大きく、手術が怖いと感じる方や、持病で手術のリスクが高い方もいます。

インプラント以外の治療法を検討することは、特別なことではありません。

インプラントに代わる治療法の種類

インプラントに代わる治療法の種類は、以下のとおりです。

  • ブリッジ
  • 入れ歯(義歯)
  • 歯牙移植
  • 接着性ブリッジ
  • テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)

それぞれ解説します。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣にある健康な歯を土台にし、橋をかけるように連結した人工歯を固定する治療法です。

土台の歯を削って、一体型の被せ物を装着します。

固定式のため取り外しの手間がなく、ご自身の歯に近い感覚でしっかり噛めるのが特徴です。

見た目も自然で、保険適用で作製できる場合も多く、機能性と審美性を両立しやすい治療法となります。

入れ歯(義歯)

入れ歯(義歯)は、取り外し可能な人工歯で、残っている歯や歯ぐきにバネなどで固定して使います。入れ歯(義歯)の種類は、以下の2つです。

  • 部分入れ歯
  • 総入れ歯

ひとつずつ解説します。

部分入れ歯

部分入れ歯は、ご自身の歯が1本でも残っている場合に適用される、最も一般的な入れ歯です。

残っている歯に「クラスプ」と呼ばれる金属のバネをかけて固定します。

取り外し式で清掃しやすく、修理や調整も比較的容易です。

ブリッジのように、健康な歯を大きく削る必要がない点もメリットとなります。

残っている歯を活かしながら、欠損部分を補うのが部分入れ歯です。

総入れ歯

総入れ歯は、全ての歯を失った場合に適用される、歯ぐき全体を覆うタイプの入れ歯です。

顎の粘膜に吸着させて安定させ、食事や会話といったお口の機能を取り戻します。

保険適用のものから、より薄く違和感の少ない自由診療のものまで種類はさまざまです。

広範囲の欠損に対応できるのが、総入れ歯の役割です。

歯牙移植

歯牙移植は、親知らずなど噛み合わせに関与していないご自身の歯を、歯が抜けた部分に移植する外科的な治療法です。

最大のメリットは、ご自身の組織を使うため拒絶反応がなく、「歯根膜」という組織の機能も活かせる点にあります。

自然な噛み心地を保ち、顎の骨が痩せるのを防ぎます。

ただし、移植に使える健康な歯が必要なため、誰でも受けられるわけではありません。

自身の歯を再利用する、先進的な治療法です。

接着性ブリッジ

接着性ブリッジは、両隣の歯を大きく削らず、歯の裏側などに接着剤で固定するブリッジで、主に前歯の欠損に適用されます。

主に、健康な歯へのダメージを最小限に抑えられるのが最大の利点です。

治療も短期間で終わり、費用も比較的安価ですが、強い力がかかると外れやすいデメリットもあります。

特定の条件下で、歯に優しい治療を実現するのが接着性ブリッジです。

テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)

テレスコープ義歯は、残っている歯に内冠を被せ、その上から入れ歯(外冠)をはめ込む

二重構造の特殊な入れ歯です。

茶筒の蓋のように精密にフィットするため、バネを使わずとも安定性が非常に高く、ガタつきがありません。

見た目も自然で、入れ歯だと気づかれにくいのが特徴です。

自由診療で費用は高額になりますが、優れた安定性と審美性を誇る高品質な入れ歯といえます。

インプラントに代わる治療法のメリット・デメリット

インプラントに代わる治療法のメリット・デメリットを、以下に紹介していきます。

  • ブリッジのメリット・デメリット
  • 入れ歯(義歯)のメリット・デメリット
  • 歯牙移植のメリット・デメリット
  • 接着性ブリッジのメリット・デメリット
  • テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)のメリット・デメリット

それぞれ解説します。

ブリッジのメリット・デメリット

ブリッジのメリットは、固定式で違和感が少なく、しっかり噛めることです。

一方のデメリットは、支えにするために両隣の健康な歯を削る必要がある点です。

一度削った歯は元に戻らず、将来的に歯の寿命を縮めるリスクも伴います。

利便性の裏にある、健康な歯への負担をよく考えることが大切です。

入れ歯(義歯)のメリット・デメリット

入れ歯のメリットは、保険適用で安価に作製でき、健康な歯をほとんど削らない点です。

デメリットは、装着時の違和感や、噛む力が天然歯より弱くなることです。

また、固定用の金属バネが見える場合もあります。

手軽に始められる反面、使用感に慣れが必要なことが多く、費用を抑えたい方にとっては有力な選択肢となります。

歯牙移植のメリット・デメリット

歯牙移植のメリットは、自身の歯を使うため、自然な噛み心地を維持できる点です。

デメリットは、移植に使える健康な親知らずなどが必要で、適用条件が厳しいことです。

外科手術が必要で、必ずしも歯が定着するとは限りません。

誰もが選択できる治療法ではありませんが、条件が合えば優れた結果が得られます。

接着性ブリッジのメリット・デメリット

接着性ブリッジのメリットは、健康な歯を削る量を最小限に抑えられることです。

デメリットは、従来のブリッジより外れやすく、適用できるケースが限られる点です。

主に噛む力が強くかからない前歯の1本欠損などが対象で、適応範囲が狭いことを理解しておく必要があります。

まさに、適材適所の治療法といえます。

テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)のメリット・デメリット

テレスコープ義歯のメリットは、入れ歯でありながら安定性が高く、見た目も自然なことです。

デメリットは、自由診療で費用が高額になり、対応できる歯科医院が少ない点です。

残っている歯を守りながら快適な使用感を得たい方には最適ですが、費用と品質のバランスをどう考えるかが選択のポイントになります。

インプラント治療のメリット

インプラントのメリットは、以下の4つです。

  • 天然歯に近い見た目と機能を取り戻せる
  • 周囲の健康な歯を削る必要がない
  • 顎の骨が痩せるのを防げる
  • 手入れがしやすく長く使い続けられる

ひとつずつ解説します。

天然歯に近い見た目と機能を取り戻せる

インプラントは、ご自身の歯と見分けがつかないほど自然な見た目を再現できます。

顎の骨に直接埋め込むため、歯ぐきから歯が生えているように見え、審美性に優れています。

機能面でも、ご自身の歯とほぼ同じ力でしっかり噛むことができ、食事を心から楽しむことが可能です。

見た目と機能の両方で、高いレベルの回復が期待できます。

周囲の健康な歯を削る必要がない

インプラントは、失った歯の部分だけで治療が完結する独立した治療法です。

ブリッジのように両隣の健康な歯を削る必要も、入れ歯のようにバネをかけて他の歯に負担をかけることもありません。

ほかの歯を犠牲にしない点は、インプラントの大きなメリットです。

つまり、残っているご自身の歯を最大限守れます。

顎の骨が痩せるのを防げる

インプラントは、天然の歯根と同様に、噛む力を直接顎の骨に伝えます。

歯が抜けたままの状態や、ブリッジ・入れ歯では骨に刺激が伝わらず、骨は痩せやすいです。

インプラントによって骨に適切な刺激が加わることで、骨の吸収を防ぐ効果が期待でき、長期的なお口周りの健康や若々しい顔の輪郭の維持にもつながります。

手入れがしやすく長く使い続けられる

インプラントは特別な手入れを必要とせず、自身の歯と同じように歯磨きができます。

入れ歯のように取り外して洗浄する手間はありません。

もちろん、歯周病予防のための丁寧なブラッシングと歯科医院での定期メンテナンスは不可欠です。

しかし、それを継続することで10年、20年と長期間安定して使用できる場合もあります。

自分に合った治療法を選ぶ際の7つのポイント

自分に合った治療法を選ぶ際のポイントは、以下の7つです。

  • 費用はどのくらいかかるか
  • 見た目は自然で美しいか
  • 食事や会話はしやすいか
  • 治療期間や身体への負担は少ないか
  • 周りの健康な歯に影響はないか
  • 長期間にわたって使い続けられるか
  • 日々のメンテナンスはしやすいか

それぞれ解説します。

費用はどのくらいかかるか

費用は治療を決めるうえで、重要なポイントです。

初期費用だけでなく、修理や再作成など将来的に必要となる維持費も考慮する必要があります。

治療が保険適用か自由診療かによって、自己負担額は大きく異なります。

自身の予算やライフプランに合わせて、長期的に見て無理のない治療法を選ぶのが大切です。

見た目は自然で美しいか

口元の見た目をどれだけ重視するかも、治療法選びのポイントです。

口を開けたときに金属が目立つか、被せ物の色が他の歯と自然に馴染むかなど、審美性をしっかり比較しましょう。

とくに人前に出ることが多い方にとっては、見た目は非常に重要な選択基準です。

どの程度の審美性を求めるかを事前に考えておくことで、後悔せずに選べるでしょう。

食事や会話はしやすいか

毎日の食事や会話をこれまで通り楽しめるかも、治療法選びで重要なポイントです。

硬いものもしっかり噛みたい、滑舌に影響を与えたくないなど、機能面での優先順位を決めましょう。

入れ歯のように慣れが必要な治療法もあれば、インプラントのように自然な感覚で使えるものもあります。

生活の質を維持するためにも、この点をしっかりと比較することが大切です。

治療期間や身体への負担は少ないか

治療が完了するまでの期間や、外科手術に対する抵抗感も考慮するべきポイントです。

ブリッジや入れ歯は比較的短期間で終了しますが、インプラントや歯牙移植は数ヶ月かかる場合があります。

手術による痛みや腫れなど、身体的な負担も重要な要素です。

仕事の都合や体力を考慮し、自分に無理のない治療計画を選ぶことが大切です。

周りの健康な歯に影響はないか

今残っている健康な歯をできるだけ傷つけずに長持ちさせることも重要なポイントです。

ブリッジは健康な歯を削る必要がありますが、入れ歯やインプラントは周囲の歯に対するダメージを最小限に抑えられます。

失った歯を補うだけでなく、お口全体の将来を考えた選択が大切です。

長期間にわたって使い続けられるか

治療法の平均的な寿命を理解し、一度の治療でどれくらいの期間使いたいかを考えることも重要です。

治療法によって耐久性や作り直しの頻度は異なります。

たとえば、保険適用の入れ歯は数年ごとに作り直しが必要なことが多い一方で、インプラントは適切にケアをすれば10年以上使用できることがほとんどです。

日々のメンテナンスはしやすいか

毎日の手入れにどれだけ手間をかけられるか、自分の生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

入れ歯は毎食後に取り外して洗浄が必要ですが、ブリッジやインプラントは自分の歯と同じように歯磨きでケアできます。

無理なく続けられるメンテナンス方法を選ぶことが、その治療法を長く維持するためのポイントです。

まとめ

インプラントに代わる治療法には、入れ歯やブリッジ、さらには新しい技術を活用した治療法などさまざまな選択肢があります。

それぞれの治療法には特徴があり、費用や見た目、機能性やメインテナンスのしやすさなど、生活スタイルに合った選び方が大切です。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

また、インプラントをはじめ、入れ歯や審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もしインプラントをはじめとした治療の費用負担をできるだけ軽減しながら、安心して治療を受けたい方はぜひお気軽にご相談ください。

久喜の歯医者|久喜総合歯科

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親知らず4本を同時に抜歯できる?抜歯するメリット・デメリットを紹介

「親知らず4本を同時に抜歯できる?」

「親知らず4本を抜歯するメリット・デメリットが知りたい」

「治療を受けた後の生活にどのような影響があるのか知りたい」

上記の疑問をお持ちの方は、親知らずが4本生えており、同時に抜歯ができるのかお悩みがあるのではないでしょうか。

親知らず4本を同時に抜歯できるかどうかは、個人の口腔内や健康状態で異なります。

本記事では、「親知らず4本を同時に抜歯できるのか、抜歯するメリット・デメリット」を紹介します。

親知らず4本を抜歯するための方法まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

親知らず抜歯とは

親知らずとは、前から数えて「8番目の最後の歯」のことです。親知らずについて、以下に紹介していきます。

  • 親知らず4本を同時に抜歯できる?
  • 親知らずが4本生える人の割合について
  • 親知らず4本は抜いた方が良いのか

それぞれ解説します。

また、親知らず抜歯についての詳細は「親知らず抜歯」をご覧ください。

親知らず4本を同時に抜歯できる?

親知らず4本を同時に抜歯できるのか、以下のとおり紹介していきます。

  • 4本同時抜歯ができるケース
  • 4本同時抜歯が難しいケース

ひとつずつ解説します。

4本同時抜歯ができるケース

親知らず4本の同時抜歯は、条件が整えば可能です。

たとえば、親知らずが比較的まっすぐに生えている場合、抜歯のリスクは低いです。

そのため、患者さん自身が短期集中での治療を強く希望する点も重要な要素です。

ただし、全身の健康状態が良好である点は、手術の安全性を確保するうえで必須の条件です。

これらの条件を満たす場合に、同時抜歯という選択肢が現実的になります。

4本同時抜歯が難しいケース

親知らずは、4本の同時抜歯が難しいケースも存在します。

そのため、安全を最優先し、分割しての抜歯が推奨される場合もあります。

具体的には、親知らずが骨の中に深く埋まる、横向きに生えるといった状態は抜歯の難易度を高めやすいです。

また、高血圧や糖尿病などの持病を持つ人は、手術中のリスク管理がより重要です。

患者さんの身体的負担を考慮した判断が下されます。

親知らずが4本生える人の割合について

親知らずの本数には個人差があり、4本すべてが生えるのは珍しくありません。

親知らずの有無や本数は、遺伝的要因が大きいと考えられています。

また、現代人における親知らず(第三大臼歯)が4本とも存在する人の割合は「3〜4割程度」です。

生まれつき親知らずがない人、1〜3本だけ生える人もいるため、4本生えていても特別なことではありません。

親知らず4本を抜いた方が良いのか

親知らず4本を抜いた方が良いのか、以下のとおり紹介していきます。

  • 親知らず4本を抜いた方が良いケース
  • 親知らず4本を抜かなくても良いケース

それぞれ解説します。

親知らず4本を抜いた方が良いケース

親知らずが4本あっても、すべて抜く必要はありません。

抜歯の判断は、親知らずの生え方や周囲の歯・顎への影響で決まりやすいです。

もし痛みや腫れの症状がなくても、将来問題を起こすリスクがある場合は抜歯が推奨されます。

ただし、問題なく機能している親知らずは、無理に抜く必要はありません。

これらは、歯科医師による的確な診断が重要です。

親知らず4本を抜かなくても良いケース

親知らずを抜いた方が良いのは、放置すると問題が生じる場合です。

親知らずが原因で手前の歯が虫歯や歯周病になっている状態は、抜歯の対象です。

また、歯並びを乱す原因になっている場合も、抜歯が検討されます。

歯ブラシが届かず不衛生な状態は、口臭や炎症の原因です。

口腔内全体の健康を守るため、抜歯が最善の選択となる場合があります。

親知らず4本を同時に抜歯するメリット

親知らず4本を同時に抜歯するメリットは、以下の5つです。

  • 何度も歯医者に通う手間が省ける
  • 歯の悩みを短期間で一気に解消できる
  • 一番つらい“回復期間”を繰り返さずに済む
  • 「また抜歯か…」という精神的ストレスを繰り返さない
  • 結果的に治療費の節約につながる

それぞれ解説します。

何度も歯医者に通う手間が省ける

親知らずの同時抜歯は、通院の手間を大幅に削減できます。

たとえば、1本ずつの抜歯は複数回の通院が必要です。

カウンセリングや抜歯、消毒や抜糸を4本分繰り返した場合、合計で10回以上通院するケースもあります。

対して、4本同時抜歯は一連の手順が一度で完了するため、多忙で通院時間を確保できない人にはメリットです。

歯の悩みを短期間で一気に解消できる

4本同時抜歯は、親知らずに関する悩みを一挙に解決できます。

親知らずが原因の痛みや腫れ、口臭など複数の問題を抱える人も少なくありません。

不快な症状から一度の手術で解放されるため、治療後の回復期間を乗り越えることで、すっきりとした口腔環境が手に入ります。

長年の悩みを短期間で解消できる点は、大きな精神的メリットです。

一番つらい回復期間を繰り返さずに済む

抜歯後のつらい回復期間を一度で済ませられるのは、同時抜歯の利点です。

抜歯後の回復期間は痛みや腫れ、食事制限などを伴い、誰にとってもつらいものです。

たとえば、4本を別々に抜歯した場合、つらい期間を4回経験しますが、4本同時抜歯は回復期間が一度で済みます。

身体的、精神的につらい時期を一度で乗り越えられる点は、計り知れないメリットです。

「また抜歯か…」という精神的ストレスを繰り返さない

親知らずの4本同時抜歯は、抜歯への精神的ストレスを一度で終わらせられます。

多くの人は歯科治療、とくに抜歯に恐怖心を持っていますが、一度抜歯を経験すると「またあの痛みを…」という精神的ストレスを感じる場合もあります。

しかし、同時抜歯治療への不安や恐怖を何度も味わう必要はありません。

精神的負担を最小限に抑えたい人に有効な選択肢です。

結果的に治療費の節約につながる

親知らずの4本同時抜歯は、結果的に治療費の節約につながるケースがあります。

もし1本ずつ抜歯すると、都度、初診料や再診料が発生します。

しかし、費用を一度にまとめることで、複数回に分けて支払う総額よりも安くなる場合も多いです。

一度の支払額は高くなりますが、トータルコストで考えると経済的メリットがある点も知っておくと良いでしょう。

親知らず4本を同時に抜歯するデメリット

親知らず4本を同時に抜歯するデメリットは、以下の4つです。

  • 長時間の治療で身体への負担が大きい
  • 片側抜歯より腫れや痛みが強い
  • 両奥で噛めず食事が難しい
  • ドライソケットや神経麻痺のリスクがある

ひとつずつ解説します。

長時間の治療で身体への負担が大きい

親知らずの4本同時抜歯は、治療時間が長くなる傾向があります。

1本あたりの抜歯時間は短くても、4本分で合計1時間以上かかる場合があります。

長時間口を開け続ける行為は、顎や身体に大きな負担です。

とくに、体力に自信のない人や高齢者の場合、負担は無視できません。

そのため、治療中の身体的ストレスを考慮する必要があります。

片側抜歯より腫れや痛みが強い

4本同時抜歯は、片側ずつの抜歯より術後の腫れや痛みが強く出る傾向があります。

身体が受けるダメージが一度に集中し、炎症反応が大きく出やすいためです。

痛みや腫れのピークは術後2〜3日ですが、度合いが強くなる可能性があります。

日常生活への影響も大きくなるため、十分な安静期間の確保が不可欠です。

両奥で噛めず食事が難しい

親知らずの4本同時抜歯の最も現実的なデメリットは、食事の問題です。

左右両方の奥歯を同時に失うため、術後は固形物を噛むのが非常に困難です。

食事はおかゆ、ゼリー、スープなどが中心になり、数日間から1週間程度続く場合もあります。

栄養摂取の面、食事を楽しめない精神的ストレスも考慮すべき点です。

ドライソケットや神経麻痺のリスクがある

抜歯本数が増えると、偶発症のリスクが高まる可能性があります。

抜歯には、常に偶発症のリスクが伴います。

たとえば、「ドライソケット」や「下歯槽神経麻痺」が挙げられます。

ただし、発生頻度は低いものの、ゼロではありません。

リスクの可能性を理解したうえで、治療選択が必要です。

親知らず4本抜歯後の痛み・腫れのピークとダウンタイムの過ごし方

親知らず4本抜歯後の痛み・腫れのピークとダウンタイムの過ごし方を、紹介していきます。

  • 痛みと腫れのピーク
  • 痛みや腫れを和らげるセルフケア方法
  • ダウンタイム中の食事で気をつけること
  • 仕事や学校はいつから行けるのか
  • 運動・飲酒・入浴などの制限と再開の目安

それぞれ解説します。

痛みと腫れのピーク

抜歯後の痛みと腫れのピークは、一般的に手術後48〜72時間(2〜3日後)に現れやすいです。

麻酔が切れる術後数時間から痛み始め、徐々に強くなります。

ピークを過ぎると、痛みや腫れは少しずつ引いていきます。

ピークの時期の把握は、心の準備につながり、過度な不安を減らすことが可能です。

とくに、処方された痛み止めの適切な使用が重要です。

痛みや腫れを和らげるセルフケア方法

痛みや腫れを和らげるには、セルフケアが非常に重要です。

歯科医師から処方された痛み止めや抗生物質は、指示通りに必ず服用してください。

腫れや熱感がある場合は、濡れタオルや冷却シートで頬の外側から冷やすと楽になります。

冷やしすぎは血行を悪くし、治りを遅らせるため注意が必要です。

安静にして、身体を休めるのが回復への近道です。

ダウンタイム中の食事で気をつけること

抜歯後のダウンタイム中の食事には、細心の注意が必要です。

抜歯当日は、麻酔が完全に切れるまで食事を控えます。

傷口を刺激しないよう、おかゆ、ヨーグルト、ゼリー飲料など、噛まずに食べられるものを選ぶのが望ましいです。

香辛料などの刺激物、硬い食べ物は絶対に避けてください。

ストローの使用は傷口のかさぶたが剥がれる原因になるため、控えるようにしましょう。

仕事や学校はいつから行けるのか

仕事や学校への復帰時期は、抜歯後の状態や業務内容で異なります。

身体的負担が少ないデスクワークは、翌日から可能な場合もあります。

一般的には、痛みや腫れのピークである術後2〜3日間の安静が理想です。

もし接客業や体を使う仕事の場合は、少し長めに休みを取ると安心です。

無理をせず、自分の体調と相談して判断します。

運動・飲酒・入浴などの制限と再開の目安

親知らずの抜歯後は、血行が良くなる行為を避ける必要があります。

具体的には、運動や飲酒、長時間の入浴は血流を促進し、痛みや腫れを悪化させたり、再出血の原因になったりします。

術後2〜3日は控え、できれば1週間程度は避けるのが望ましいです。

シャワーは当日から可能ですが、患部周辺は温めないよう注意します。

親知らず4本を抜歯するための方法

親知らず4本を抜歯するための方法は、以下の2つです。

  • 静脈内鎮静法でうたた寝しながら乗り切る
  • 全身麻酔で完全に眠って終える

ひとつずつ解説します。

静脈内鎮静法でうたた寝しながら乗り切る

静脈内鎮静法は、点滴で鎮静薬を投与する麻酔方法です。

完全に意識を失うわけではなく、うたた寝に近い非常にリラックスした状態になります。

静脈内鎮静法には、健忘効果があり、治療中の不快な音や振動をほとんど覚えていません。

そのため「気づいたら治療が終わっていた」と感じる人が多いです。

とくに、歯科治療への恐怖心が強い人に最適な方法です。

全身麻酔で完全に眠って終える

全身麻酔は、完全に意識と感覚がなくなった状態で手術をおこなう方法です。

主に、大学病院や総合病院など入院設備が整った医療機関で実施されます。

抜歯への恐怖が極度に強い場合、とくに難しい症例の抜歯で選択されます。

患者さんは痛みや恐怖をまったく感じず、眠っている間にすべての治療が完了できます。

全身麻酔は、心身への負担が非常に少ない方法です。

親知らず4本抜歯の治療の流れ

親知らず4本抜歯の治療の流れを以下にまとめました。

  • STEP1:カウンセリングで相談し術前の検査を受ける
  • STEP2:治療計画と麻酔について最終確認する
  • STEP3:麻酔で痛みや恐怖を感じないようにする
  • STEP4:親知らず4本の抜歯をおこなう
  • STEP5:傷口を縫合し麻酔から覚めるまで休む
  • STEP6:薬を受け取り抜糸の予約をする

それぞれ解説します。

STEP1:カウンセリングで相談し術前の検査を受ける

最初のステップは、歯科医師とのカウンセリングです。

抜歯に関する不安や疑問、希望を詳しく伝えたうえで、レントゲンや歯科用CTで精密検査をおこないます。

CT検査は、親知らずの形、生えている方向、神経や血管との位置関係を3次元的に把握できます。

検査結果は、安全な治療計画を立てるための基礎です。

STEP2:治療計画と麻酔について最終確認する

検査結果をもとに、歯科医師が具体的な治療計画を立案します。

たとえば、抜歯の方法や手術に伴うリスク、麻酔方法について詳細な説明があります。

患者さんは説明を十分に理解、納得したうえで治療に同意します(インフォームド・コンセント)。

最終的な治療方針を決定する大切なステップのため、疑問点はすべて解消しておくのが重要です。

STEP3:麻酔で痛みや恐怖を感じないようにする

手術当日、まず麻酔をおこないます。

計画に沿って、局所麻酔や静脈内鎮静法を実施します。

麻酔が十分に効いているのを確認してから治療を開始するため、患者さんは手術中に痛みを感じません。

また、静脈内鎮静法を用いる場合は、リラックスした状態で恐怖心も和らぎます。

安心して手術を受けられる環境を整える段階です。

STEP4:親知らず4本の抜歯をおこなう

麻酔が効いたら、抜歯手術開始です。

口腔外科を専門とする歯科医師が、立案した治療計画通りに処置を進めます。

親知らずの状況に応じ、歯を分割したり、周囲の骨を少し削ったりします。

専門医が丁寧かつ迅速に手術をおこなうため、身体への負担を最小限に抑えやすいです。

親知らず抜歯における、手術の中心となる重要なプロセスです。

STEP5:傷口を縫合し麻酔から覚めるまで休む

4本の親知らずをすべて抜き終えたあと、傷口を縫い合わせます。

縫合は出血を止めて傷の治りを早める効果があり、その後ガーゼを噛んで止血します。

また、静脈内鎮静法や全身麻酔をおこなった場合は、麻酔が覚めるまでリカバリールームなどで安静にして休みましょう。

スタッフが付き添い、安全に配慮しながら回復を待ちます。

STEP6:薬を受け取り抜糸の予約をする

麻酔から覚め、体調が安定したら帰宅の準備をします。

痛み止めや抗生物質などの薬が処方され、服用方法や術後の注意点の説明を受けます。

その際、次回の来院予約もおこないますが、抜糸は術後1週間から10日後が目安です。

これで、治療当日の全プロセスが完了します。

親知らず4本抜歯にかかる費用相場

親知らず4本抜歯にかかる費用相場を、以下のとおり紹介していきます。

  • 保険診療(3割負担)の場合の費用
  • 自由診療(静脈内鎮静法など)の場合の費用
  • 抜歯以外に必要な費用(検査料・薬代など)
  • 高額療養費制度と医療費控除について

ひとつずつ解説します。

保険診療(3割負担)の場合の費用

保険診療の費用は、親知らずの生え方で決まります。

まっすぐ生えている単純な抜歯は、1本あたり「1,500円〜5,000円程度」です。

また、骨に埋まっている難症例は、1本あたり「7,000円〜15,000円程度」かかります。

もし4本すべてが難症例だと、「6,000円〜20,000円前後」程度が目安です。

これらは、3割負担の場合の概算です。

自由診療(静脈内鎮静法など)の場合の費用

静脈内鎮静法などの特別な麻酔は、基本的に保険適用外の自由診療です。

費用は医療機関で異なりますが、「50,000円〜100,000円程度」が相場です。

抜歯費用(保険適用)に、自由診療費が上乗せされます。

治療の総額は高くなりますが、安心して治療を受けられる大きなメリットがあります。

抜歯以外に必要な費用(検査料・薬代など)

親知らず抜歯の費用以外にも、いくつかの費用が必要です。

たとえば、初診時には初診料、再診時には再診料がかかります。

また、レントゲンや歯科用CTなどの画像検査にも、費用が発生します。

さらに、術後に処方される痛み止めや抗生物質の薬代も別途必要です。

合計の費用を合わせると、総額はさらに「数千円〜1万円程度」上乗せされます。

高額療養費制度と医療費控除について

医療費の負担を軽減する公的制度があります。

具体的に「高額療養費制度」は、1カ月の医療費自己負担額が上限を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。

また「医療費控除」は、年間の医療費が10万円を超えた場合に、確定申告で所得税が還付される制度です。

これらの制度をうまく活用すると、経済的な負担を軽くできます。

親知らず4本同時抜歯後の注意点

親知らず4本同時抜歯後の注意点は、以下の4つです。

  • 強い痛みや腫れが引かない場合
  • 激しい痛みが続くドライソケットが疑われる場合
  • 唇や顎の感覚が鈍い神経麻痺が残る場合
  • すぐに病院へ連絡・受診すべき症状とは

それぞれ解説します。

強い痛みや腫れが引かない場合

親知らず抜歯後の痛みや腫れは、通常2〜3日をピークに徐々に落ち着きます。

しかし、1週間以上経っても痛みが引かない、または悪化する場合は注意が必要です。

たとえば、抜歯した傷口が細菌に感染している可能性があります。

痛みや腫れは我慢せず、手術を受けた歯科医院に速やかに連絡し、指示を仰いでください

激しい痛みが続くドライソケットが疑われる場合

親知らず抜歯後2〜3日経ち、耐え難いほどの激しい痛みが出てきたら「ドライソケット」かもしれません。

ドライソケットは、抜歯した穴の血餅(かさぶた)が剥がれ、骨が露出して起こります。

自然治癒は難しく、歯科医院での専門的な処置が必要です。

もし強い痛みが続く場合は、ためらわずに受診してください。

唇や顎の感覚が鈍い神経麻痺が残る場合

親知らず抜歯後、麻酔が切れても唇、顎、舌の感覚が鈍いままの場合、神経麻痺の可能性があります。

親知らずの根が、顎のなかの太い神経(下歯槽神経)に近接している場合に起こりやすい偶発症です。

多くは一時的ですが、回復には時間がかかる場合もあります。

症状が続く場合はすぐに医師に相談し、適切な治療を受けるのが大切です。

すぐに病院へ連絡・受診すべき症状とは

すぐに病院へ連絡・受診すべき症状は、以下のとおりです。

  • 38度以上の高熱が続く
  • 出血が全く止まらない
  • 呼吸がしづらい
  • 飲み込みができない

重篤な感染症やアレルギー反応の可能性があるため、緊急を要するサインです。

もし症状が現れた場合は、我慢せず、夜間や休日でも救急外来などを受診しましょう。

親知らず4本抜歯で後悔しないための歯科医院・病院の選び方

親知らず4本抜歯で後悔しないための歯科医院・病院の選び方は、以下の5つです。

  • 口腔外科の専門知識と経験が豊富である
  • 安全な抜歯に不可欠な歯科用CTを完備している
  • 希望する麻酔方法(静脈内鎮静法など)に対応している
  • メリットだけでなくリスクも丁寧に説明してくれる
  • 大学病院と一般歯科それぞれの違いを理解する

ひとつずつ解説します。

口腔外科の専門知識と経験が豊富である

親知らずの抜歯は、専門性の高い外科手術です。

そのため、骨に埋まっている難症例の抜歯は、高度な技術と知識を求められます。

日本口腔外科学会が認定する「口腔外科専門医」や「指導医」の資格を持つ医師の在籍は、ひとつの大きな指標です。

歯科医院の公式サイトやSNSなどで医師の経歴や実績を確認し、経験豊富な専門医を選ぶと安心です。

安全な抜歯に不可欠な歯科用CTを完備している

安全な抜歯をおこなううえで、歯科用CTの存在は不可欠です。

歯科用CTは、従来のレントゲンでは分からなかった神経や血管の位置を3次元的に正確に把握できます。

結果的に、手術中の神経損傷などのリスクを大幅に低減できます。

歯科用CT設備の完備は、医院が精密な診断と安全性を重視している証拠です。

希望する麻酔方法(静脈内鎮静法など)に対応している

親知らず4本同時抜歯のような身体的・精神的負担の大きい治療では、麻酔方法の選択肢が重要です。

とくに治療への恐怖心が強い人にとって、静脈内鎮静法は有効な選択肢です。

ただし、希望する麻酔方法に対応しているか、事前に確認する必要があります。

患者さんの不安に寄り添い、多様な選択肢を提供する医院を選びましょう。

メリットだけでなくリスクも丁寧に説明してくれる

信頼できる医師は、治療の良い面だけでなく、潜在的なリスクやデメリットも隠さず丁寧に説明してくれます。

具体的には、抜歯に伴う偶発症の可能性、術後の経過を具体的に話してくれるかが重要です。

患者さんが全情報を理解し、納得して治療法を選択する「インフォームド・コンセント」を大切にする姿勢を見極めましょう。

大学病院と一般歯科それぞれの違いを理解する

医療機関にはそれぞれ特徴があり、大学病院や総合病院などは、難症例や全身麻酔に対応できる設備と人員が整っています。

しかし、紹介状が必要、待ち時間が長いといった場合もあります。

一般の歯科医院は通いやすさ、相談のしやすさが利点ですが、対応できる症例に限りがある場合もあります。

自身の親知らずの状態に合わせ、最適な医療機関を選ぶのが大切です。

まとめ

親知らず4本の同時抜歯は、治療期間を短縮できるメリットがある一方、身体への負担が大きいデメリットも存在します。

ただし、親知らず4本を同時に抜歯できるかどうかは、個人の口腔内や健康状態で異なります。

また最終的には、歯科医院を受診しメリットとデメリットを十分に理解したうえで、慎重に判断が必要です。

久喜総合歯科では、親知らず抜歯をはじめ、インプラントや入れ歯、審美歯科など患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もし痛みや不安をできるだけ軽減しながら、安心して親知らずを抜歯したい方はぜひお気軽にご相談ください。

久喜の歯医者|久喜総合歯科

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インプラントを奥歯2本治療する際の費用は?歯科医院の選び方まで紹介

「インプラントを奥歯2本治療する際の費用は?」

「インプラントとほかの治療法との違いを知りたい」

「インプラント治療にかかる期間が知りたい」

インプラントは自由診療で保険適用外となるため、2本治療するとなると高額になるのではないかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

また、費用と合わせて、インプラントを奥歯2本治療する際の治療期間もかかるのではないかと心配になっている方もいるでしょう。

本記事では、「インプラントを奥歯2本治療する際の費用相場や治療期間、歯科医院の選び方」を紹介します。

インプラントを奥歯2本治療する場合のメリットまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントを奥歯2本治療する際の費用相場

奥歯2本のインプラント治療にかかる費用相場は、「60万円〜100万円程度」が目安です。

インプラント治療は自由診療であり、治療にかかるすべての費用が自己負担となるため、高額になりやすいです。

具体的な内訳には、以下のような項目が含まれています。

  • 術前の精密検査や診断料
  • インプラント本体の費用
  • 外科手術の費用
  • 人工歯(上部構造)の費用
  • 骨造成などの追加処置(顎の骨が不足している場合)

歯科医院から提示された総額だけでなく、詳細な内訳や追加費用の可能性までしっかりと確認し、納得したうえで治療に進むのが重要です。

インプラントを奥歯2本治療する際の治療期間

インプラント治療が完了するまでの期間は、一般的に「6カ月〜1年程度」を見込む必要があります。

インプラント手術で埋め込んだインプラントと顎の骨がしっかりと結合する「オッセオインテグレーション」という治癒期間が、治療の成功に不可欠です。

また、治療は精密検査から始まり、インプラント埋入手術や数ヶ月間の治癒期間を経て、最後に人工歯を装着するというステップで進みます。

この期間は、お口の状態や骨の硬さ、治癒力によって個人差が生じます。

自分の歯のように噛めるようになるまでには一定の時間を要することを理解し、計画的に治療を受けることが大切です。

インプラントを奥歯2本治療する場合のメリット

インプラントを奥歯2本治療する場合のメリットは、以下のとおりです。

  • 天然の歯のようにしっかり噛める
  • 周りの健康な歯を守れる
  • 噛み合わせ全体の崩壊を防止できる
  • 顎の骨が痩せるのを防げる
  • 自然な見た目を実現できる
  • お手入れがしやすい
  • 入れ歯のような違和感やズレがない

それぞれ解説します。

天然の歯のようにしっかり噛める

インプラント治療をおこなうと、天然の歯とほとんど変わらない感覚で、しっかりと物を噛めるようになります。

顎の骨に直接インプラントを固定するため、入れ歯のようにズレたり、ブリッジのように他の歯に負担をかけたりすることがありません。

たとえば、硬いおせんべいや、繊維質の多いステーキなども気にせず楽しめます。

また、噛む機能が回復すると、消化を助け、栄養の吸収効率も上がるため、全身の健康維持にもつながります。

周りの健康な歯を守れる

インプラントは、隣接する健康な歯を削ることなく治療できるため、自身の歯を最大限守れます。

ブリッジ治療の場合、失った歯の両隣にある健康な歯を土台として削る必要がありますが、一度削った歯は寿命が短くなるリスクをともないやすいです。

しかし、インプラントは、歯を失った部分に単独で埋入する治療法のため、ほかの歯に負担をかけません。

結果的に、健康な歯を犠牲にすることなく、失った歯の機能を回復させられます。

噛み合わせ全体の崩壊を防止できる

失った奥歯を放置すると、全体の噛み合わせが崩れるリスクもありますが、インプラントはその崩壊を防ぐ役割を果たします。

歯がない空間に、隣の歯が倒れ込んできたり、向かい合う歯が伸びてきたりすることで、全体の歯並びや噛み合わせは徐々に乱れていきやすいです。

もしこの状態が続くと、特定の歯に過度な負担がかかったり、顎関節症を引き起こしたりする原因にもなりかねません。

インプラントで失った部分を補うことで、すべての歯が正しい位置に留まり、口腔内全体のバランスを維持できます。

お口全体の将来的な健康を守るうえでも、インプラントは有効な選択肢となります。

顎の骨が痩せるのを防げる

インプラントは、顎の骨が痩せてしまうのを防ぐ効果が期待できる治療法です。

歯がなくなると、歯根から骨に伝わっていた「噛む刺激」がなくなるため、骨は役目を終えたと判断し、時間と共に徐々に痩せてしまいます。

入れ歯やブリッジでは骨の吸収を防げませんが、インプラントは天然歯の根のように骨に直接刺激を伝えられます。

この刺激によって骨の代謝が促され、その健康的なボリュームを維持しやすいです。

また、顎の骨の健康を保つことは、他の歯の土台を守るだけでなく、若々しいお顔の輪郭を維持することにもつながります。

自然な見た目を実現できる

インプラント治療では、自然で美しい見た目を手に入れられます。

人工歯の素材に、天然歯の色や透明感を忠実に再現できるセラミックなどを選ぶことで、どれが治療した歯か見分けがつかないほどの仕上がりになります。

とくに奥歯でも、笑った時や会話中に意外と見える部分のため、見た目の美しさは重要です。

また、入れ歯の金属のバネが見えたり、ブリッジと歯茎の間に隙間ができたりする心配もありません。

自信を持って大きく口を開けて笑えるようになるため、精神的にもプラスとなります。

お手入れがしやすい

インプラントは、日々のメインテナンスができる点も大きなメリットです。

取り外し式の入れ歯のように、毎食後に外して洗浄したり、専用の洗浄剤に浸けたりといった特別な手間はかかりません。

自分のほかの歯と同じように、毎日の歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って丁寧に磨くだけで清掃が可能です。

ただし、インプラント周囲炎を防ぐための定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアは不可欠です。

日常のお手入れは格段にシンプルになるため、この手軽さが、治療後も長く快適に使い続けられるポイントのひとつです。

入れ歯のような違和感やズレがない

インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、入れ歯特有の違和感やズレ、痛みといったストレスから解放されやすいです。

入れ歯の場合、食事中にズレて硬いものが噛めなかったり、会話中に発音しにくかったり、粘膜を覆うことで食べ物の味や温度を感じにくくなったりする場合もあります。

しかし、インプラントは、自分の歯と同じように顎の骨から直接支えられているため、このような不快感がありません。

自分の歯が蘇ったかのような一体感と快適さは、インプラント治療だからこそ得られるメリットです。

インプラントと入れ歯の違い

奥歯2本を失った場合、主な選択肢として「インプラント」と「部分入れ歯」が挙げられますが、両者には明確な違いがあります。

インプラントは外科手術が必要で費用も高額ですが、自分の歯のように噛めて見た目も自然で、周りの歯を守れる点がメリットです。

一方、入れ歯は手術が不要で保険適用のものなら安価に作れますが、違和感やズレが生じやすく、硬いものが噛みにくい、バネをかける歯に負担がかかるなどのデメリットがあります。

どちらの治療法が自分に合っているかを判断するためには、機能性や審美性、費用や将来的な健康への影響など、多角的な視点から比較検討することが不可欠です。

インプラントを奥歯2本治療する際の歯科医院の選び方

インプラントを奥歯2本治療する際の歯科医院の選び方は、以下の5つです。

  • インプラントを奥歯2本治療する際の歯科医院の選び方
  • 専門的な学会に所属・資格保持をしているか
  • 安全な治療のための最新設備が整っているか
  • リスクやデメリットも丁寧に説明してくれるか
  • インプラント以外の治療法も提案してくれるか
  • 治療後のフォロー体制が整っているか

ひとつずつ解説します。

専門的な学会に所属・資格保持をしているか

歯科医師の技術力を客観的に判断する指標として、専門学会の所属や資格の有無は重要なチェックポイントです。

とくに「公益社団法人 日本口腔インプラント学会」などが認定する「専門医」や「指導医」の資格は、厳しい基準をクリアした豊富な知識と経験の証となります。

資格を持つ医師は、インプラント治療に関する最新の知見を常に学び続けているため、より安全で質の高い治療が期待できます。

歯科医院のWebサイトや院内の掲示などで、歯科医師の経歴や資格情報を必ず確認しておくのが大切です。

安全な治療のための最新設備が整っているか

安全で正確なインプラント治療をおこなうためには、歯科用CTなどの最新設備が不可欠です。

従来のレントゲンが二次元的な平面画像なのに対し、歯科用CTは顎の骨の厚みや硬さ、神経や血管の位置を三次元の立体画像で詳細に把握できます。

手術前にインプラントを埋め込む最適な位置や角度をシミュレーションでき、手術中のトラブルを未然に防止できます。

CT設備を持たずに勘や経験だけに頼る治療はリスクが高いため、安全性を最優先したい方はCTを完備した医院を選択しましょう。

リスクやデメリットも丁寧に説明してくれるか

本当に信頼できる歯科医師は、インプラント治療のメリットだけでなく、潜在的なリスクやデメリットについても時間をかけて丁寧に説明してくれます。

たとえば「手術には痛みがともなう可能性がある」「稀に神経麻痺のリスクがある」「治療後のメインテナンスを怠ると歯周病になる」といったネガティブな情報も包み隠さず話してくれる姿勢は、患者への誠実さの表れです。

そのため、良いことばかりを強調し、契約を急がせるような医院は注意が必要でしょう。

患者がすべての情報を理解し、納得したうえで治療を選択できるようなインフォームド・コンセントを徹底している歯科医院を選びましょう。

インプラント以外の治療法も提案してくれるか

インプラント治療を希望していても、ほかの選択肢も公平に提示してくれる歯科医院は信頼できます。

一人ひとりのお口の状態やライフスタイル、価値観や予算などによっては、ブリッジや入れ歯の方が適しているケースも考えられます。

そのため、それぞれの治療法のメリット・デメリットを客観的に説明し、患者自身が最適な選択をできるよう歯科医師がサポートしてくれるかどうかをしっかり確認しましょう。

治療後のフォロー体制が整っているか

インプラントは、治療が終わればそれで完了ではなく、その後の長期的なメインテナンスが重要です。

インプラントを長持ちさせるためには、日々のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なプロのチェックとクリーニングが欠かせません。

そのため、治療後の保証制度が充実しているか、定期検診の案内をしっかりおこなってくれるかなど、アフターフォロー体制を確認するのが大切です。

万が一のトラブルにも迅速に対応してくれる、長いお付き合いのできる医院の選択が、将来の安心につながります。

まとめ

奥歯2本のインプラント治療にかかる費用相場は、「60万円〜100万円程度」が目安です。

ただし、検討している歯科医院へ詳細な内訳や追加費用の可能性までしっかりと確認し、納得したうえで治療に進むのが重要です。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

また、インプラントをはじめ、入れ歯や審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もし費用負担をできるだけ軽減しながら、安心してインプラント治療を受けたい方はぜひお気軽にご相談ください。

久喜の歯医者|久喜総合歯科

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インプラントとは?ほかの治療法との違いまでわかりやすく解説

「インプラントとは?わかりやすく解説して欲しい」

「インプラントのメリットが知りたい」

「インプラント治療が受けられる人が知りたい」

失ってしまった歯を取り戻すための選択肢として、「インプラント」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

しかし、インプラントは具体的にどのような治療法で、入れ歯やブリッジとは何が違うのか、詳しくご存じない方も少なくありせん。

本記事では、「インプラントとは何か、ほかの治療法との違い」を紹介します。

インプラント治療の一般的な流れまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントとは

インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着して、噛む機能と見た目を回復させる方法です。次に、以下について紹介していきます。

  • インプラントの構造
  • インプラント以外の治療法(ブリッジ・入れ歯)との違い

それぞれ解説します。

インプラントの構造

インプラントの構造は、以下のとおりです。

  • インプラント体(フィクスチャー)
  • アバットメント
  • 上部構造(人工歯)

ひとつずつ解説します。

インプラント体(フィクスチャー)

インプラント体は、顎の骨に直接埋め込まれる「歯の根」の役割を担う、治療の土台となるパーツです。

チタンで作られたこのネジのような形をしたインプラント体が、顎の骨としっかりと結合(オッセオインテグレーション)することで、上部に取り付ける人工歯を強固に支えます。

この土台が安定していることで、天然の歯のように力強く噛むことが可能となります。

アバットメント

アバットメントは、骨の中に埋まっているインプラント体と、外から見える人工歯(上部構造)とを連結させるための重要なパーツです。

インプラント体が歯の根だとしたら、アバットメントは歯の土台部分にあたります。

この連結部分があることで、インプラント体と上部構造を確実に固定し、噛む力を効率的に伝えられます。

上部構造(人工歯)

上部構造とは、一般的に「歯」として認識される部分で、口を開けたときに見える人工の歯冠です。

素材には、天然の歯の色や透明感を忠実に再現できるセラミックなどが用いられるため、自分の歯と見分けがつかないほど自然な仕上がりを実現できます。

見た目の美しさはもちろん、噛み合わせや強度も考慮して精密に作製されます。

インプラント以外の治療法(ブリッジ・入れ歯)との違い

歯を失った際の治療法は、インプラントだけではありません。

たとえば「ブリッジ」や「入れ歯」も一般的な選択肢ですが、それぞれに違いがあります。

インプラントが独立して機能するのに対し、ブリッジは両隣の健康な歯を削って土台にし、入れ歯はバネを他の歯に引っ掛けて固定します。

審美性や噛む力、周囲の歯への影響や費用、メンテナンス性など、比較すべき点は多岐にわたります。

自身のライフスタイルや価値観に合った最適な治療法を選ぶためには、歯科医師と相談のうえ、これらの違いを正しく理解することが大切です。

インプラント治療が受けられる人

インプラント治療を受けるには、インプラントを支えるのに十分な顎の骨の量と厚みがあることが基本的な条件となります。

また、重度の歯周病や、コントロールされていない糖尿病などの全身疾患があると、治療が難しい場合があります。

しかし、最終的な判断は精密検査の結果にもとづいて歯科医師がおこなうため、まずは一度専門医に相談してみるのが重要です。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは、以下の6つです。

  • 審美性が優れている
  • 食生活の質が向上する
  • 周囲の歯への負担がない
  • 骨の吸収を防げる
  • 快適な装着感を得られる
  • 寿命が長い

それぞれ解説します。

審美性が優れている

インプラントは、まるで自分の歯が蘇ったかのような、自然で美しい見た目を手に入れられます。

入れ歯のように金属のバネが見えたり、ブリッジのように連結部分に不自然さが出たりすることがありません。

上部構造(人工歯)は、周りの歯の色や形に合わせて精密に作られるため、口元のコンプレックスを解消し、自信を持って笑えるようになります。

機能面だけでなく、見た目の美しさを重視する方にとって、インプラントは満足度の高い選択肢です。

食生活の質が向上する

インプラントにすると、自分の歯とほぼ同じ力でしっかりと噛めるようになり、食生活の質も向上できます。

インプラントが顎の骨に直接固定されているため、ズレたり外れたりする心配がありません。

入れ歯では食べにくかった硬いおせんべいや、繊維質の多いステーキなども、気にすることなく楽しめます。

食事を心から楽しむことは、日々の生活に大きな喜びと健康をもたらしてくれます。

周囲の歯への負担がない

インプラントは、失った歯の部分だけで完結する独立した治療法のため、周囲の健康な歯に負担をかけずに治療できます。

ブリッジ治療では、橋を架けるために両隣の健康な歯を大きく削る必要がありますが、インプラントの場合はその必要がありません。

歯は一度削ると、もとには戻らないため、健康な歯を犠牲にすることなく治療できるのは、長期的に見てお口全体の健康を守るうえでも重要です。

骨の吸収を防げる

歯を失った部分の顎の骨は、噛むことによる刺激がなくなることで、時間とともに痩せやすいです。

しかし、インプラントは顎の骨に直接埋め込まれるため、噛む力を骨に自然に伝えられます。

この刺激によって骨の吸収が抑制され、健康な状態を維持しやすくなります。

この骨を守る効果は、ほかの治療法である入れ歯やブリッジにはない、インプラント特有の優れたメリットになります。

快適な装着感を得られる

インプラントは、入れ歯のようなズレやガタつき、異物感がなく、快適な装着感を得られます。

顎の骨と一体化しているため、食事中や会話中に外れてしまう心配もありません。

インプラントを入れていることを忘れてしまうほど、自分の体の一部のように自然に感じられます。

寿命が長い

インプラントは、適切なメンテナンスを続けることで、長期的に機能できる治療法です。

平均寿命は「10年以上」のため、その耐久性の高さが評価されています。

ただし、日々の丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期的なプロのケアが不可欠ですが、結果的に経済的な選択になる場合もあります。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは、以下の4つです。

  • 外科手術が必要である
  • 治療期間が長い
  • 自由診療のため費用が高額である
  • 顎の骨の状態に左右される

ひとつずつ解説します。

外科手術が必要である

インプラント治療には、歯茎を切開して顎の骨にインプラント体を埋め込むための外科手術がともないます。

手術と聞くと不安に感じるかもしれませんが、通常は局所麻酔を使用するため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。

手術時間も、埋入する本数や骨の状態によりますが、比較的短時間で終わるケースが多いです。

手術を過度に恐れる必要はありませんが、外科的な処置が必要であることは理解しておきましょう。

治療期間が長い

インプラント治療は、ほかの治療法に比べて全体の期間が長くなる傾向があります。

埋め込んだインプラント体が顎の骨としっかりと結合するためには、数ヶ月の治癒期間が必要です。

一般的には、カウンセリングから最終的な人工歯が入るまで、「6カ月〜1年程度」が目安となります。

すぐに歯を入れたい方にとってはデメリットに感じられるかもしれませんが、この待つ期間が、長期的な安定性を生むためには不可欠です。

自由診療のため費用が高額である

インプラント治療は、公的医療保険が適用されない「自由診療」となるため、費用は全額自己負担となり高額です。

費用は、使用するインプラントの種類や本数、歯科医院によって異なりますが、ほかの治療法であるブリッジや入れ歯に比べて大きな初期投資が必要となります。

ただし、確定申告で医療費控除を申請すれば、税金の還付を受けられる場合もあります。

そのため、治療を検討する際は、事前に費用についてもしっかりと確認しておくのが大切です。

顎の骨の状態に左右される

インプラントは治療が終われば安心というわけではなく、その良好な状態を長く保つためには、治療後の定期的なメインテナンスが不可欠です。

毎日の丁寧なセルフケアに加え、数ヶ月に一度は歯科医院で専門的なクリーニングやチェックを受ける必要があります。

もし怠ると、インプラントの歯周病とも言われる「インプラント周囲炎」になり、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうリスクがあります。

インプラントを長持ちさせるためには、このメインテナンスが重要です。

H2インプラント治療の一般的な流れ

インプラント治療の一般的な流れは、以下のとおりです。

  • カウンセリング・精密検査
  • 一次手術
  • 二次手術(2回法の場合)
  • 型取り・上部構造の製作
  • 上部構造の装着
  • メインテナンス

しかし、実際の治療の流れは歯科医院ごとに異なるため、各歯科医院へお問い合わせください。

まとめ

インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着して、噛む機能と見た目を回復させる方法です。

自然な見た目や咀嚼力の向上、周囲の歯への負担がないことなどメリットも豊富な治療法となります。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

また、インプラントをはじめ、入れ歯や審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もし自身に最適な治療法をお探しの方や、安心してインプラント治療を受けたい方はぜひお気軽にご相談ください。

久喜の歯医者|久喜総合歯科

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インプラント手術は痛くない?治療時と治療後の痛みの程度を解説

「インプラント手術は痛くない?」

「インプラント治療時と治療後の痛みはどのくらい?」

「インプラント治療の痛みを抑え方が知りたい」

インプラント治療を検討する際、「手術は痛くないだろうか?」といった不安もあるのではないでしょうか。

大切な歯を補うための優れた治療法だと分かっていても、痛みへの恐怖から一歩踏み出せない方も少なくありません。

本記事では、「インプラント手術の痛みについて、治療時と治療後の痛みの程度」を紹介します。

インプラント治療後の痛みを抑える方法まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラント手術は痛くない?

適切な麻酔処置により、インプラント手術中に強い痛みを感じるケースはほとんどありません。

インプラント治療では、局所麻酔や希望に応じて「静脈内鎮静法」など、痛みを感じさせないための方法が確立されています。

手術後の痛みも、処方薬で十分コントロールが可能です。

インプラント手術の痛みが不安な方におすすめの静脈内鎮静法

インプラント手術への恐怖心や不安感が強い方には、「静脈内鎮静法」の選択肢があります。

点滴によって鎮静薬を投与し、ウトウトとリラックスした状態で手術を受けられる方法です。

そのため、歯科恐怖症の方や嘔吐反射が強い方、長時間の治療になる方にとって、心身の負担を大幅に軽減できる有効な手段となります。

インプラント手術の痛みとは

インプラント手術の痛みについて、以下に紹介します。

  • 手術中の痛み
  • 手術後の痛み

それぞれ解説します。

手術中の痛み

手術中の主な痛みは、以下の2つです。

  • 麻酔注射の痛み
  • 麻酔が不十分な場合

ひとつずつ解説します。

麻酔注射の痛み

インプラント手術中に感じる痛みは、基本的に最初の「麻酔注射」のチクッとした痛みだけです。

手術が始まると、局所麻酔がしっかりと効いているため、歯茎の切開や骨を削る痛みを感じません。

さらに、歯科医院では注射前に歯茎に塗るタイプの「表面麻酔」を使用し、注射針が刺さる感覚すら最小限に抑える工夫をしています。

そのため、手術が始まってからの痛みについては、過度に心配する必要がなくなります。

麻酔が不十分な場合

麻酔は、体質などによって効きが浅かったり、効果が切れかかっていたりする場合もあります。

その場合、手術中に痛みを感じる場合もあり、決して我慢せずすぐに歯科医師に伝えるのが重要です。

手を挙げるなどの合図をすれば、歯科医師はすぐに処置を中断し、麻酔の量を追加するなどの適切な対応を取ってくれます。

安心して治療を受けるためにも、痛みを感じた際は遠慮なく意思表示をするのが大切です。

手術後の痛み

手術後の主な痛みは、以下のとおりです。

  • 歯茎の切開・縫合による痛み
  • 骨を削ったことによる痛み
  • 腫れによる痛み

それぞれ解説します。

歯茎の切開・縫合による痛み

インプラント手術後の痛みの主な原因は、歯茎を切開し、縫合したことによる傷口の痛みです。

外科的な処置である以上避けることはできません。

しかし、処方される鎮痛剤を服用することで、日常生活に大きな支障が出ないレベルに抑えられます。

骨を削ったことによる痛み

インプラント治療で「骨を削る」と聞くと強い痛みを想像しがちですが、顎の骨自体には痛覚がないため、削ることによる直接的な痛みはありません。

手術後の痛みは、骨そのものではなく、骨を覆っている「骨膜」や周辺の歯茎の組織が刺激されると生じます。

ただし、手術による正常な治癒反応の一部であり、処方された痛み止めで十分に管理できる範囲となります。

腫れによる痛み

インプラント手術後の腫れが、内部から組織を圧迫することで痛みを引き起こす場合もあります。

腫れは、身体が傷を治そうとしている証拠であり、一般的に手術後2〜3日目がピークとされています。

ピークを過ぎれば徐々に引いていきますが、濡れタオルなどで頬側から優しく冷やすことで、腫れと痛みの軽減が可能です。

インプラント治療完了後の痛みの原因

インプラント治療完了後の痛みの原因は、以下の3つです。

  • インプラント周囲炎
  • 噛み合わせの問題
  • 神経への圧迫・損傷

ひとつずつ解説します。

インプラント周囲炎

インプラント治療完了後の痛みの原因として、「インプラント周囲炎」が考えられます。

インプラントの周りの組織が歯周病菌に感染して炎症を起こす病気で、進行するとインプラントを支える骨が溶けてしまいます。

しかし、初期段階では自覚症状がほとんどありません。

そのため、痛みが出たときにはかなり進行しているケースもあり、日々の丁寧な歯磨きと歯科医院での定期的なメインテナンスが不可欠です。

噛み合わせの問題

インプラントに被せた人工歯の高さが合っていないと、噛むたびに特定の場所に過度な力がかかり、痛みの原因となる場合もあります。

天然の歯と異なり、インプラントには衝撃を和らげる「歯根膜」という組織がないため、噛み合わせのズレによる影響をダイレクトに受けやすいです。

しかし、歯科医院で噛み合わせを精密に調整することで解決できるので、違和感があれば早めに相談がおすすめです。

神経への圧迫・損傷

稀なケースですが、インプラントを埋め込む位置が不適切だった場合に、顎の骨のなかにある神経への圧迫・損傷によって、痛みや麻痺を引き起こす場合もあります。

この事態を避けるためには、手術前にCT撮影による精密な検査が不可欠です。

歯科用CTで神経の位置を正確に把握し、安全な手術計画を立てるのが、このリスクを抑える重要なポイントとなります。

インプラント治療後の痛みを抑える方法

インプラント治療後の痛みを抑える方法は、以下の5つです。

  • 食事と飲み物を制限する
  • アルコールを控える
  • 長時間の入浴は避ける
  • 激しい運動も控える
  • 力仕事は休む

それぞれ解説します。

食事と飲み物を制限する

インプラント手術の当日は、傷口を刺激しないよう食事内容に配慮が必要です。

たとえば、熱いものや冷たいもの、香辛料などの刺激が強いもの、せんべいのような硬い食べ物は避けるのが望ましいです。

栄養があり、あまり噛まなくても食べられるおかゆやスープ、ゼリーなどがおすすめです。

麻酔が切れるまでは感覚が鈍く、頬や唇を噛むリスクもあるため、食事ができるのは歯科医師の指示に従い、麻酔が完全に切れてからにしましょう。

アルコールを控える

アルコールには血管を拡張させ、血行を促進する作用があります。

そのため、インプラント手術後に飲酒をすると、傷口からの出血や痛みや腫れの原因につながりやすいです。

回復を順調に進めるためにも、少なくとも術後2〜3日、できれば抜糸が終わる1週間後くらいまでは禁酒を徹底するのが望ましいです。

長時間の入浴は避ける

アルコールと同様に、長時間の入浴も体全体の血行を良くします。

血流が良くなると、インプラント治療後の痛みや腫れを助長する場合もあります。

歯科医師の指示に従い、手術当日は湯船に浸かるのは避け、ぬるめのシャワーで済ませましょう。

翌日以降も、しばらくは長風呂を控えることが、術後の安定につながります。

激しい運動も控える

ジョギングや筋力トレーニングなどの激しい運動も、血流を促進し、血圧を上昇させる行為です。

インプラント治療後の傷口に負担がかかり、出血や痛みの原因となるため、術後1週間程度は控える必要があります。

また、ウォーキングのような軽い運動であっても、術後2〜3日は避けるのが望ましいです。

体を安静に保つことが、順調な回復への一番の近道になります。

力仕事は休む

重い荷物を持つ、子どもを抱き上げるなど、日常生活でグッと体に力が入る行為も血圧を上げる原因です。

インプラント手術後の傷口からの再出血や、痛みを引き起こすリスクを高めるため、注意が必要です。

デスクワークなどであれば翌日から可能な場合もありますが、力仕事がともなう場合は、体を休ませる期間を設けるように計画しましょう。

まとめ

適切な麻酔処置によって、インプラント手術中に強い痛みを感じるケースはほとんどありません。

また、インプラント手術への恐怖心や不安感が強い方には、「静脈内鎮静法」の選択肢があります。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

また、インプラントをはじめ、入れ歯や審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もしインプラント手術の痛みを軽減しながら、安心してインプラント治療を受けたい方はぜひお気軽にご相談ください。

久喜の歯医者|久喜総合歯科

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インプラントは絶対にだめと言われる理由は?治療するメリットも紹介

「インプラントは絶対にだめと言われる理由は?」

「インプラント治療のデメリットが知りたい」

「インプラント以外の治療法を比較してから決めたい」

インプラント治療は絶対だめと聞くけど、本当にだめなのか疑問になっていませんか?

結論、インプラントは絶対だめな治療方法ではありません。

インプラントには、「天然歯と同じようにしっかり噛める」「見た目が自然で美しい」「健康な歯を削る必要がない」など、選ばれている豊富なメリットが存在します。

本記事では、「インプラントは絶対にだめと言われる理由や、治療するメリット」を紹介します。

インプラント治療ができないケースまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントは絶対にだめと言われる4つの理由

インプラントは絶対にだめと言われる理由は、以下の4つです。

  • 外科手術のリスクと体への負担がある
  • 顎の骨が不足していると治療が困難である
  • 全身疾患があると治療のリスクが高まる
  • 再治療が困難である

それぞれ解説します。

外科手術のリスクと体への負担がある

インプラント治療では、外科手術による身体的な負担が避けられません。

身体への影響としては、麻酔の使用、出血、さらには術後の腫れや痛みが生じることも考えられます。

糖尿病や高血圧といった持病を抱えている方は、術後の回復が遅れやすく、合併症のリスクも高まる傾向があります。

不安がある場合は、事前に歯科医師としっかり相談し、自身の健康状態に応じた対応の検討が必要です。

顎の骨が不足していると治療が困難である

顎の骨が十分でないと、インプラントを安定して固定することが難しいです。

骨量不足がある場合には、人工骨や自家骨を用いて骨を増やす「骨造成術」が必要になることもあります。

この処置は「3万〜35万円程度」の費用がかかるケースもあり、治療期間が延びる可能性もあります。

まずは精密検査を受けて骨の状態を確認し、必要に応じた対応策を歯科医師と相談しましょう。

全身疾患があると治療のリスクが高まる

糖尿病や心疾患、自己免疫疾患などを抱えている方は、術後の感染や治癒の遅れが生じやすくなります。

とくにコントロール不良の糖尿病では、インプラントが骨と結合しづらくなるリスクが指摘されています。

これらの疾患を抱えている場合は、かかりつけ医と連携しながら、歯科医と十分な打ち合わせをおこなうことが重要です。

インプラント治療を検討している場合は、安全性を最優先に治療計画を立てる必要があります。

再治療が困難である

インプラントは一度埋入すると、再手術や撤去の際に骨を削る必要が生じる場合もあり、身体への負担が増加しやすいです。

たとえば、インプラントが脱落した場合には、再手術や骨再生処置を要する可能性もあります。

これらの対応は費用や通院回数の増加、精神的ストレスにつながる場合もあります。

治療に踏み切る前に、リスクや医院の対応体制について十分な説明を受けるのが大切です。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療のデメリットは、以下の6つです。

  • 自由診療により治療費が高額になる
  • 治療期間が長くなる
  • 定期的なメンテナンスが求められる
  • 金属アレルギーのリスクがある
  • 喫煙している場合は治療に悪影響をおよぼす
  • 歯ぎしりや食いしばりがあるとリスクが高まる

ひとつずつ解説します。

自由診療により治療費が高額になる

インプラントは保険が適用されず、1本あたり「30万円〜50万円程度」が費用相場となっており、比較的高額な費用がかかる場合があります。

ブリッジや入れ歯と比較してコストが高く、経済的な負担を感じる方も多い治療法といえるでしょう。

費用面の検討は早めにおこない、ほかの治療法と比較することで納得のいく選択につながります。

治療期間が長くなる

インプラント治療は、抜歯後に骨との結合期間が必要となるため、「6ヵ月〜12ヵ月程度」かかる場合もあります。

仕事や家庭の都合で通院スケジュールが立てにくい方には、とくに負担が大きくなるおそれがあります。

治療前に全体の流れを把握し、自身の生活と照らし合わせて無理のない計画を立てることが求められます。

定期的なメンテナンスが求められる

インプラントを良好な状態で保つには、「3カ月〜6カ月ごと」の定期検診や専門的なクリーニングが欠かせません。

もし怠ると、インプラント周囲炎という歯周病に似た炎症が起こる可能性があります。

治療を受ける段階から、アフターケアの重要性について十分な理解を持っておくことが必要です。

金属アレルギーのリスクがある

インプラントに使われるチタンは生体親和性が高い金属ですが、ごくまれにアレルギー反応が起こることがあります。

アレルギー体質の方は、パッチテストなどの事前確認を受けておくと安心です。

素材に対して不安がある方は、歯科医師に積極的に相談し、選択肢を共有するのが大切です。

喫煙している場合は治療に悪影響をおよぼす

喫煙は血流を阻害し、インプラントと骨の結合を妨げる要因のひとつです。

また、術後の治癒遅延やインプラント周囲炎の発症リスクも高くなるといわれています。

一部の報告では、非喫煙者のほうがインプラントの成功率が高い傾向にあることも示されています。

日本歯周病学会による調査では、喫煙者と非喫煙者に261名(計959本)のインプラントを埋入した際、全体の失敗率は2%だったのに対し、喫煙者に限ると失敗率が4%にのぼり、2倍の差が見られました。

治療を受ける前から禁煙に取り組むことが、成功率を高める一助となります。

引用元:特定非営利活動法人日本歯周病学会 禁煙推進委員会_喫煙の歯周組織に対する影響

歯ぎしりや食いしばりがあるとリスクが高まる

睡眠中の歯ぎしりや、日常的な食いしばりがあると、インプラントに強い力が加わり破損や脱落を引き起こすことがあります。

こうした習慣がある場合は、ナイトガードなどの補助器具を使用するのが効果的です。

無意識の癖であっても、治療前に歯科医師に伝えておくことで、適切な対策を講じやすくなります。

インプラント治療のメリット【選ばれる理由】

インプラント治療のメリットは、以下の7つです。

  • 天然歯と同じようにしっかり噛める
  • 見た目が自然で美しい
  • 健康な歯を削る必要がない
  • 顎の骨の萎縮を防げる
  • 発音や味覚に影響が少ない
  • 10年以上の寿命が保てる
  • 取り外しの手間がない

それぞれ解説します。

天然歯と同じようにしっかり噛める

インプラントは顎の骨にしっかり固定されているため、咀嚼力が天然歯に近いです。

硬い食材も噛みやすくなったと感じる方もおり、食事への満足度が向上する傾向があります。

しっかり噛めることで、胃腸への負担も軽減され、健康面への良い影響も期待できます。

見た目が自然で美しい

セラミックなど審美性に優れた素材を使用するため、周囲の歯と違和感なく馴染みます。

とくに前歯での治療では、自然な見た目に仕上がることが大きな魅力といえるでしょう。

インプラントは、見た目の改善を重視する方にとって、有力な選択肢となります。

健康な歯を削る必要がない

ブリッジのように隣接する健康な歯を削る必要がないため、ほかの歯への負担が少なく済みます。

その結果、口腔全体の健康を保ちやすくなる点も大きな利点です。

将来的に残せる歯を増やしたい方にとって、メリットの大きい治療方法といえます。

顎の骨の萎縮を防げる

インプラントは、噛む刺激を顎の骨に直接伝え、歯を失った部分の骨が吸収されるのを抑える効果があります。

顎の骨が痩せてしまうと顔貌の変化にもつながるため、見た目や骨量を維持したい方には適しています。

発音や味覚に影響が少ない

固定式のインプラントは、入れ歯のように口腔内で動かないため、発音の明瞭さや味覚への影響が少ないとされています。

たとえば、サ行やタ行がはっきり発音できることで言葉がモゴモゴしにくくなり、日常会話でもストレスを感じにくいです。

食事や会話の質を重視する方にとって、インプラントは魅力的な選択肢のひとつと考えられます。

10年以上の寿命が保てる

適切なメンテナンスとセルフケアを続ければ、インプラントは10年以上使用できるケースもあります。

20年以上使用できている例も報告されており、長期的な耐久性が魅力です。

2015年に九州インプラント研究会が実施した調査では、インプラント治療後20年以上経過した患者にアンケートをおこない、「回答者の78%がインプラントになにも問題はない」と回答しています。

初期費用はかかっても、長期的にはコストパフォーマンスに優れた治療法といえるでしょう。

引用元:20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査

取り外しの手間がない

入れ歯と違い、日常的に取り外す必要がなく、洗浄や保管の手間が省けます。

そのままの状態で会話や食事ができ、生活の快適さが向上します。

インプラントは装着時の不安や面倒が少なく、忙しい日常のなかでもストレスを感じにくい治療といえるでしょう。

インプラント治療ができないケース

インプラント治療ができないケースは、以下のとおりです。

  • 骨粗しょう症の人
  • 口腔内に歯周病や虫歯がある人
  • 18歳以下の若い人
  • 全身疾患を患っている人
  • 腎疾患で血液透析を受けている人
  • 妊娠中の人
  • タバコを吸っている人
  • 定期的な検診やメンテナンスに通えない人

上記の条件下では、手術後の回復や治療効果に悪影響をおよぼす可能性があります。

無理に治療を進めず、まずは担当の歯科医師と詳細に相談したうえで判断するのが大切です。

インプラント以外の治療方法

インプラント以外の治療方法は、以下の2つです。

  • 入れ歯
  • ブリッジ

ひとつずつ解説します。

入れ歯

入れ歯は保険適用があるため、比較的費用を抑えられ、治療期間も短く済む点が魅力です。

また、取り外しが可能なため衛生管理がしやすいという利点があります。

さらに、部分入れ歯や総入れ歯など種類が豊富で、さまざまなケースに対応できます。

ただし、装着感や噛む力は天然歯に比べてやや劣る傾向にあるため、その点を理解したうえで選択するのが大切です。

ブリッジ

ブリッジは欠損歯の両隣を支えにして固定するため、装着感に優れており、審美性も高く評価されています。

しかし、支えとなる歯を削る必要があり、健康な歯への影響が懸念されやすいです。

インプラントが適さない場合や、費用を抑えたい方にとっては有力な代替手段といえます。

インプラント治療を安心して受けるための歯科医院の選び方

インプラント治療を安心して受けるための歯科医院の選び方は、以下のとおりです。

  • 専門医の資格を確認する
  • インプラント治療以外の選択肢にも知見があるか確認する
  • 治療の症例や実績を確認する
  • 丁寧なカウンセリングが受けられるか確認する
  • 設備や衛生環境が整っているかを確認する
  • 費用は明確か確認する
  • 医療の保証制度が整っている
  • アフターケアが充実している
  • 患者の体調やニーズを配慮した治療計画を立ててくれる
  • 患者からの良い評価や口コミがある

インプラント歯科の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。

合わせて「インプラント歯科の選び方は?選ぶポイントと考慮するべきリスクを紹介」をご覧ください。

まとめ

インプラントが絶対だめな理由には、「外科手術のリスクと体への負担がある」「顎の骨が不足していると治療が困難である」などが挙げられます。

一方インプラントは絶対だめな治療法ではなく、選ばれる理由として「天然歯と同じようにしっかり噛める」「見た目が自然で美しい」「健康な歯を削る必要がない」などのメリットも多く挙げられます。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

インプラントや入れ歯、審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もしインプラント治療をはじめとした、安全で信頼できる治療法を選びたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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インプラント治療を上顎へするのは危険?上顎洞炎発症のリスクを解説

「インプラント手術を上顎へするのは危険?」

「インプラント手術後のトラブルや合併症について知りたい」

「インプラント治療をおこなうリスクを抑える方法が知りたい」

インプラント治療を上顎へするのは危険、そう聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

上顎へのインプラント治療は、下顎への治療と比べて難しく、「上顎洞炎」を引き起こす可能性があるためです。

本記事では、「インプラント治療を上顎へするのは危険なのか、上顎洞炎発症のリスク」を紹介します。

インプラント治療前に上顎洞炎発症リスクを抑える方法まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

上顎へのインプラント治療が危険と言われる理由

上顎へのインプラント治療が危険と言われる理由は、以下の4つです。

  • 上顎の骨密度と量が少ない
  • 上顎の骨がやわらかい
  • 上顎の「前歯」や「奥歯」は治療難易度が高い
  • 上顎洞炎発症のリスクがある

それぞれ解説します。

上顎の骨密度と量が少ない

上顎は下顎に比べて骨の密度と量が少なく、インプラントの固定が難しい部位です。

骨が足りないことでインプラントが安定せず、脱落や炎症のリスクが高まります。

たとえば、上顎前歯部では骨幅が狭いことが多く、そのままではインプラントの初期固定が得られにくいため、骨造成術が検討されるケースもあります。

とくに上顎洞との距離が近いため、慎重な対応が必要です。

インプラントを検討する際は、まず骨の状態をしっかり確認することが求められます。

上顎の骨がやわらかい

上顎は海綿骨というやわらかい骨で構成されており、インプラントが安定しにくいのが特徴です。

下顎のような硬い骨とは異なり、しっかりと固定するには追加の処置が必要になるケースもあります。

たとえば、海綿骨が多い上顎ではインプラントの初期固定が不十分になることが多く、長めのインプラントを使用したり、複数本で支える治療計画が立てられる場合もあります。

骨のやわらかさが手術の難易度を高める要因となるため、骨質に応じた適切な治療法を選ぶのが大切です。

上顎の「前歯」や「奥歯」は治療難易度が高い

上顎の前歯は審美的な配慮が求められ、奥歯は咬合力が強くかかるため、どちらも難易度の高い部位です。

前歯部は見た目のバランスをとる必要があるため、ジルコニア製のセラミック冠など、審美性に配慮した素材が選ばれることが一般的です。

奥歯では、インプラントが上顎洞に近く、サイナスリフトが必要になることもあります。

それぞれ異なる技術と知識が必要とされるため、部位ごとのリスクを理解し、経験豊富な歯科医師に相談しましょう。

上顎洞炎発症のリスクがある

上顎インプラントは、上顎洞という空洞の近くに人工歯根を埋め込むため、上顎洞炎を引き起こすリスクがあります。

インプラントが上顎洞に達してしまうと、炎症や感染を引き起こす可能性もあり注意が必要です。

鼻づまりや顔面の痛みなどの症状が現れ、再手術の必要性が出ることもありますが、早期発見できると炎症を防げるケースもあります。

リスクを抑えるには、事前の診断と技術的配慮が欠かせません。

インプラント治療による「上顎洞炎」について

インプラント治療による「上顎洞炎」について解説していきます。

  • 上顎洞炎とは
  • 上顎洞炎の症状
  • 上顎洞炎の原因
  • 上顎洞炎になった場合の治療方法

ひとつずつ解説します。

上顎洞炎とは

上顎洞炎とは、上顎にある副鼻腔(上顎洞)に炎症が起こる疾患です。

インプラント治療によって起こるケースでは、鼻や歯の症状が現れることが特徴です。

代表的な症状としては、頬の圧痛、歯の浮いた感じ、悪臭のある鼻水などがあります。

とくに片側だけの顔の痛みや鼻づまりがある場合は、気をつけたいポイントです。

インプラント後の体調変化に敏感になり、異変があればすぐに歯科医へ相談しましょう。

上顎洞炎の症状

上顎洞炎の症状は、以下の2つです。

  • 鼻性上顎洞炎
  • 歯性上顎洞炎

それぞれ解説します。

鼻性上顎洞炎

鼻性上顎洞炎の症状として、鼻風邪やアレルギーなどによって副鼻腔に炎症が生じ、顔の痛みや鼻詰まりが発生します。

インプラントとは直接関係しませんが、術後の体調に影響する場合もあります。

もし症状が出た場合は、耳鼻科の受診も検討してください。

歯性上顎洞炎

歯性上顎洞炎は、虫歯や根管治療の影響によって、歯の感染が上顎洞へおよぶことで発症します。

インプラントが関与するケースもあり、片側だけの頬の腫れや痛みが特徴です。

歯の治療と並行して、専門的な診断が必要です。

上顎洞炎の原因

上顎洞炎の原因は、以下の3つです。

  • 鼻性上顎洞炎
  • 歯性上顎洞炎
  • インプラント治療による上顎洞炎

ひとつずつ解説します。

鼻性上顎洞炎

鼻性上顎洞炎は、ウイルス感染やアレルギーなどが原因で、鼻腔内から炎症が広がるケースもあります。

インプラントとの直接的な関係は少ないですが、免疫力低下などによって影響を受けやすくなります。

歯性上顎洞炎

歯性上顎洞炎は、虫歯や歯周病、根管治療の不備などで歯の感染が上顎洞へ達することで起こります。

いままでに歯科治療歴がある方は、とくに注意が必要です。

インプラント治療による上顎洞炎

インプラントが、上顎洞に達することで炎症が起こる場合があります。

なお、インプラントが原因で上顎洞炎を引き起こすケースは多くはありませんが、十分な注意が必要です。

治療前の適切な診断と術中の精密治療が求められるため、リスクのある症例では、事前に骨造成などの対策を講じましょう。

上顎洞炎になった場合の治療方法

上顎洞炎になった場合の治療方法は、以下の3つです。

  • 薬物治療
  • 歯科治療
  • 上顎洞根治手術

それぞれ解説します。

薬物治療

上顎洞炎が軽度であれば、抗菌薬や消炎薬などの内服で対応できる場合があります。

症状が出た初期段階で、治療を開始することが大切です。

歯科治療

上顎洞炎の原因となる歯の処置や、インプラントの除去が必要となることもあります。

歯科医師へ相談し、専門的な対応が必要です。

上顎洞根治手術

上顎洞炎が重症化した場合は、上顎洞の膿を取り除く手術(上顎洞根治手術)をおこないます。

この手術では、通常「コールドウェル-ラック法」と呼ばれる方法が用いられ、口腔内から上顎洞に開窓し、膿や炎症組織を取り除きます。

術後は腫れや出血の可能性があり、数日間の安静と定期的な消毒が必要です。

体力的な負担が大きいため、発症を防ぐためにも早期の診断と対応が大切です。

インプラント治療前に上顎洞炎発症リスクを抑える方法

インプラント治療前に上顎洞炎発症リスクを抑える方法は、以下の5つです。

  • CTスキャンによる上顎洞の事前検査をおこなう
  • 骨造成術(サイナスリフト)を適切に実施する
  • 口腔内・全身の健康状態を事前に確認・管理する
  • 術前の十分なカウンセリングとリスクの説明を受ける
  • 適切な技術を持つ専門医による手術を受ける

ひとつずつ解説します。

CTスキャンによる上顎洞の事前検査をおこなう

インプラント治療を安全に進めるためには、事前に上顎洞の位置や骨の厚みを把握しておくのが重要です。

CT(コンピュータ断層撮影)を用いることで、従来のX線写真では見えにくい三次元的な構造まで確認できます。

たとえば、上顎洞の粘膜肥厚や骨の厚みが薄い場合、埋入時に上顎洞穿孔のリスクが高まります。

事前に確認をおこない、適切な治療計画を立てていきましょう。

骨造成術(サイナスリフト)を適切に実施する

骨が不足している上顎部においては、インプラントの安定性を確保するためにサイナスリフトが有効です。

この術式では、上顎洞の粘膜を持ち上げてその下に骨補填材を挿入し、骨の再生を目指す処置です。

骨高が不足している場合でも、サイナスリフトを併用することで十分な長さのインプラント埋入が可能となる場合もあります。

高い技術力が求められるため、経験豊富な歯科医師による実施が求められます。

口腔内・全身の健康状態を事前に確認・管理する

インプラント治療の成功には、口腔内の清潔と全身状態の安定が欠かせません。

たとえば、歯周病が進行しているとインプラント周囲炎のリスクが高まり、糖尿病のある患者は治癒が遅れやすくなります。

一方これらのリスク因子は、術前の血液検査や歯周精密検査で早期に把握が可能です。

治療前から禁煙や血糖コントロールなど、生活習慣の改善や内科的な管理をおこなうことが、トラブルの回避につながります。

術前の十分なカウンセリングとリスクの説明を受ける

インプラント治療を受けるにあたっては、患者自身がメリットとリスクの両方を正しく理解しておくのが大切です。

たとえば、骨が薄い場合はサイナスリフトや骨移植が必要になり、費用や期間が伸びる可能性があります。

カウンセリングでは、画像を用いて丁寧に説明を受けることで、治療への不安を軽減できます。

不明点を残さず、納得したうえで治療に臨みましょう。

適切な技術を持つ専門医による手術を受ける

上顎インプラントは解剖学的に難易度が高いため、専門的な知識と技術が求められます。

たとえば、日本口腔インプラント学会の専門医は、一定の実績と知識を備えており、高度な外科処置にも対応できる可能性が高いとされています。

また、経験豊富な歯科医はサイナスリフトや骨造成にも習熟していることが多く、合併症のリスクを下げられます。

歯科医院選びの際は、症例実績や最新の設備環境なども確認しておきましょう。

インプラント治療の費用・期間

上顎インプラントでは、サイナスリフトなどの追加処置が必要になることが多く、1本あたりの費用は治療内容や医院によって異なりますが、「30〜60万円程度」となることもあります。

骨造成や手術の難易度によっては、さらに高額になるケースもあります。

治療期間も通常より長く、骨が成熟するまでに6カ月以上かかることも考えられます。

インプラント治療を受ける際は、計画的に治療に取り組むのが大切です。

インプラント治療のリスクを軽減する歯科医院の選び方

インプラント治療のリスクを軽減する歯科医院の選び方は、以下のとおりです。

  • 専門医の資格を確認する
  • インプラント治療以外の選択肢にも知見があるか確認する
  • 治療の症例や実績を確認する
  • 丁寧なカウンセリングが受けられるか確認する
  • 設備や衛生環境が整っているかを確認する
  • 費用は明確か確認する
  • 医療の保証制度が整っている
  • アフターケアが充実している
  • 患者の体調やニーズを配慮した治療計画を立ててくれる
  • 患者からの良い評価や口コミがある

インプラント治療の歯科医院の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。

合わせて「インプラント歯科の選び方は?選ぶポイントと考慮するべきリスクを紹介」をご覧ください。

まとめ

インプラント治療を上顎へするのが危険と言われる理由は、「上顎洞炎」を引き起こす可能性があるためです。

インプラントが原因で上顎洞炎を引き起こすケースは多くはありませんが、インプラントが上顎洞に達することで炎症が起こる場合もあるため、もし治療を検討している方は早めに歯科医師へ相談をしてください。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

インプラントや入れ歯、審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もし上顎洞炎を引き起こすリスクを軽減しながら、安心してインプラント治療を受けたい方はぜひお気軽にご相談ください。

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インプラントのメーカーはどこがいい?選び方のポイントや種類を解説

「インプラントのメーカーはどこがいい?」

「インプラントメーカーの種類が知りたい」

「自分に合ったインプラントメーカーを見つけたい」

インプラントはメーカーによって特長が異なるため、それぞれの品質や信頼性などの違いを確かめてから、自分に合ったインプラントを選びたいと思っているのではないでしょうか。

インプラントメーカーは、業界で信頼性が高く、実績のある代表的な以下の4社のなかから選ぶのがおすすめです。

  • ストローマン社
  • ノーベル・バイオケア社
  • ジンヴィ社
  • アストラテック社

本記事では、「インプラントのメーカーはどこがいいのか、選び方のポイントや種類」を紹介します。

インプラントの4大メーカーの特長の違いまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントのメーカーはどこがいい?

インプラント業界で信頼性が高く、実績のある代表的なメーカーとして「ストローマン社」「ノーベル・バイオケア社」「ジンヴィ社」「アストラテック社」の4社がよく知られています。

これらのメーカーは、成功率や耐久性、部品供給体制において優れた評価を受けており、とくに「ストローマン社」は世界各国で採用され、長期的な成功率の高さでも注目されています。

インプラントの品質にはメーカーごとに差があり、長年にわたって安定した実績を持つ企業の製品は臨床データの蓄積も豊富なため、治療後のトラブルが比較的少ない傾向にあります。

納得のいく治療を受けるには、歯科医師任せにするのではなく、自分自身でもメーカーに関心を持つのが大切です。

インプラントメーカーを理解しておくべき重要性

インプラントの取り扱いメーカーはクリニックによって異なり、それが治療後のフォローや部品交換時の対応に影響する場合もあるため、各メーカーの違いを理解しておくのが重要です。

また、メーカーによっては成功率や互換性、保証制度などに差があり、特長もさまざまです。

たとえば、ストローマンやノーベル・バイオケアは世界中に展開しており、海外でトラブルが生じた場合でも対応しやすいという強みがあります。

インプラントを、将来を見据えて安心して使い続けるためにも、メーカーごとの基本的な情報を押さえておきましょう。

インプラントのメーカーを選ぶ際の5つのポイント

インプラントのメーカーを選ぶ際の5つのポイントを、それぞれ紹介していきます。

  • インプラントメーカーの信頼性と歴史はあるか
  • 治療後の長期的な成功率は高いか
  • インプラントの素材と安全性は高いか
  • メンテナンス・保証内容が充実しているか
  • 治療費用と価格帯は自分に合っているか

ただし、インプラント治療を成功させるためには、メーカー選び以外にも「歯科医師の技術」や「歯科医院の最新設備」なども大事なポイントとなります。

インプラント歯科の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。

合わせて「インプラント歯科の選び方は?選ぶポイントと考慮するべきリスクを紹介」をご覧ください。

インプラントメーカーの信頼性と歴史はあるか

長年の実績と信頼を持つメーカーを選ぶことは、安心感のある治療につながります。

歴史あるメーカーは、継続的な研究と臨床データの蓄積によって、安全性の高い製品を提供しています。

たとえば、何十年も業界をリードしてきたメーカーは、その製品が幅広い症例で使われており、実績も豊富です。

歯科医院選びと同じように、メーカーの背景にも目を向けて判断しましょう。

治療後の長期的な成功率は高いか

インプラントの成功率は、歯科医師の技術や設備だけでなく、メーカーによっても左右されやすいです。

信頼性の高いメーカーでは、骨との結合性が高く、トラブルの少ない製品が多い傾向にあります。

たとえば、スイスのベルン大学でおこなわれたストローマンインプラントの10年間の臨床研究の結果で、511本のインプラントを使用し「成功率(97%)」「生存率(98.8%)」が報告されており、長期的な使用にも耐えうる設計となっています。

引用元:科学的エビデンスが示す高い信頼性

こうしたデータを参考にすることも、後悔のない選択につながりやすいです。

インプラントの素材と安全性は高いか

体に埋め込むインプラントは、安全性の高い素材であることが大前提です。

具体的には、アレルギーリスクが低く、生体親和性に優れたチタンやジルコニアなどが採用されているかどうかを確認しましょう。

たとえば、純チタンは腐食に強く、骨との結合性が高いため多くの製品に使われています。

一方でジルコニアは白く、前歯など見た目を重視する部位に適しています。

メンテナンス・保証内容が充実しているか

インプラントは、治療後のメンテナンスも非常に重要です。

保証制度の有無やその内容によって、万が一のトラブル時の安心感が異なります。

たとえば、ストローマン社では10年間の保証制度を導入しており、パーツ交換にも対応しています。

保証の有無や内容は、メーカー選びの際に必ず確認しておきましょう。

治療費用と価格帯は自分に合っているか

インプラントの費用は、メーカーによって大きく異なります。

安さだけで判断せず、サポート体制や性能とのバランスを見ることが重要です。

たとえば、ストローマン製のインプラントは1本あたり「30万〜50万円程度」が目安ですが、国内メーカーでは30万円台の製品もあります。

予算と目的に合わせて、最適なインプラントのメーカーを選ぶようにしましょう。

インプラントの4大メーカーの特長の違い

インプラントの以下4大メーカーの特長の違いを、紹介していきます。

  • ストローマン社
  • ノーベルバイオケア社
  • ジンヴィ社(旧ジンマー・バイオメット・デンタル)
  • アストラテック社

ひとつずつ解説します。

ストローマン社

スイスに本社を構えるストローマン社は、世界中で高い評価を受けるインプラントメーカーです。

骨との結合性や耐久性に優れており、70カ国以上で採用されています。

埋入実績も500万人以上と豊富で、サポート体制も充実しています。

信頼性と実績のバランスが取れた、安心感のあるメーカーといえるでしょう。

ノーベル・バイオケア社

ノーベル・バイオケアは、スウェーデン発のインプラントメーカーです。

CAD/CAM技術による高精度な加工と、美しさを重視した設計が特長です。

アバットメントとの統合設計により安定性も高く、審美性を重視したい方に適しています。

主に、見た目にもこだわりたい方にはおすすめの選択肢です。

ジンヴィ社(旧ジンマー・バイオメット・デンタル)

ジンヴィ社は、アメリカに本拠地を置くメーカーで、骨量が少ないケースにも対応できる柔軟性のある製品が魅力です。

表面処理技術にも優れており、難症例への対応力が評価されています。

骨の状態に不安がある方にとって、頼りになる存在です。

アストラテック社

アストラテックは北欧発のメーカーで、骨の早期安定性に優れた製品を提供しています。

初期固定力が必要なケースで、とくに高い効果を発揮します。

日本国内でも導入医院が増加しているため、選択肢としての注目度も高いです。

主に、短期間での定着を希望する方に適したインプラントのメーカーです。

インプラントの種類

インプラントの種類は、以下のとおりです。

  • 構造
  • 素材
  • 表面処理
  • 形状

それぞれ解説します。

構造

インプラントには、1ピースインプラント(一体型)と2ピースインプラント(二分割型)があり、それぞれに特長があります。

一体型は手術の回数が少なく済みますが、位置調整が難しい場合があります。

一方、二分割型は多くのクリニックで主流で、位置調整の自由度が高いです。

自分の治療目的に応じて、歯科医師と相談して決めるのが大切です。

素材

インプラントの素材には、主にチタンとジルコニアが使われます。

チタンは生体親和性が高く、長年にわたって実績も豊富です。

ジルコニアは白く目立ちにくいため、前歯などの見た目を重視したい部位に向いています。

素材選びは、審美性と安全性のバランスを考慮し、用途に応じた選択が求められます。

表面処理

表面処理の違いによって、インプラントと骨の結合スピードや強度が変わります。

酸処理やサンドブラストなど、インプラントの表面を粗く加工することで結合性が高まりやすいです。

たとえば、ストローマンのSLActiveのように親水性を高める処理をおこなうメーカーもあり、成功率の向上に寄与しています。

インプラントは、表面技術にも注目して選びましょう。

形状

インプラントの形状には、シリンダー型(円筒形)やスクリュー型(ネジ状)などがあります。

とくにスクリュー型は固定力に優れており、幅広い症例に対応できます。

ただし、骨の状態によって最適な形状が異なるため、治療前に歯科医師とよく相談し、自分に合ったタイプを選択するのが大切です。

インプラントメーカーは世界シェアNo.1「ストローマン」がおすすめ

もしメーカー選びに迷っているなら、世界シェアNo.1のストローマンは安心できる選択肢です。

世界中で使用されており、研究やサポート体制も整っています。

また、10年以上にわたる実績や品質管理の徹底、多様な製品ラインナップなどが評価されています。

信頼できるインプラントのメーカーを選択をしたい方は、まず候補に入れてみてください。

まとめ

インプラントのメーカーを選ぶ際は、業界で信頼性が高く、実績のある代表的なメーカーとして以下の4社のなかから選ぶのがおすすめです。

  • ストローマン社
  • ノーベル・バイオケア社
  • ジンヴィ社
  • アストラテック社

一方もしメーカー選びに迷っているなら、「世界シェアNo.1のストローマン」は安心できる選択肢となります。

久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。

また、インプラントをはじめ、入れ歯や審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。

もし業界で信頼性が高く、実績のある「ストローマン社製のインプラント」を用いた治療を検討したい方はぜひお気軽にご相談ください。

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