歯周病はうつる?感染の原因や自覚症状について解説

歯周病はうつる?感染の原因や自覚症状について解説

「歯周病はうつるのだろうか」と不安に感じる方は少なくありません。

歯周病は歯茎の炎症から始まる病気ですが、原因となるのは口の中に存在する細菌です。

そのため、唾液を通じて人から人へうつる可能性があります。

特に家族やパートナーなど、日常的に接する相手との間では注意が必要です。

この記事では、歯周病がうつる原因について詳しく解説します。

歯周病の予防方法や自覚症状などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

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日本補綴歯科学会指導医が在籍

歯周病がうつる原因

歯周病がうつる原因

歯周病は、唾液を介して人から人へうつる可能性がある感染症です。

歯周病の原因となるのは、口の中に存在する歯周病菌という細菌です。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には歯周病菌はいませんが、日常生活の中で周囲の人から菌が入り込むことがあります。

歯周病菌に感染する主な原因は以下の3つです。

  • 食器の共有
  • 子どもの食事の介助
  • パートナー間での感染

ここでは上記3つの原因についてそれぞれ解説します。

食器の共有

食器の共有は、歯周病菌がうつる原因の一つです。

歯周病菌は唾液に含まれているため、同じ箸やスプーン、フォークなどを使い回すことで菌がうつる可能性があります。

例えば、大人が使った箸でそのまま子どもに食べさせたり、家族間で同じスプーンを使ったりすると、歯周病菌がうつる可能性があるのです。

家庭内での感染を防ぐためには、できるだけ食器を分けて使用することが大切です。

子どもの食事の介助

子どもの食事を介助する際にも、歯周病菌がうつる可能性があります。

特に小さな子どもに対して、食べ物を大人が噛み砕いて与える行為は、大人の唾液とともに歯周病菌が子どもの口に入ることがあるため注意が必要です。

また、熱い食べ物を冷ますために息を強く吹きかけることでも、唾液が飛び散ることがあります。

目に見えない量であっても、細菌が含まれている可能性は否定できません。

赤ちゃんの口の中はもともと無菌に近い状態であるため、周囲の大人の口腔環境が大きく影響します。

そのため、食事の際は食べ物を噛み与えない、冷ますときはうちわなどを使うといった工夫を取り入れるのが望ましいでしょう。

パートナー間での感染

恋人や夫婦などのパートナー間でも、歯周病菌がうつる可能性があります。

キスや同じストローでの回し飲み、食べ物のシェアなどは、唾液が直接または間接的に相手の口に入る行為です。

パートナー間での感染を防ぐには、どちらか一方だけでなく、双方が口腔ケアに取り組むことが大切です。

定期的な歯科検診と日々の丁寧な歯磨きを心がけることで、歯周病の発症リスクを抑えやすくなります。

女性は歯周病を発症しやすい理由

女性は歯周病を発症しやすい理由

女性は、ライフステージごとにホルモンバランスの変化が起こるため、歯周病を発症しやすい傾向があります。

女性ホルモンは体だけでなく、歯茎の状態にも影響を与えます。

特に歯周病の発症リスクが高まる時期は以下の3つです。

  • 妊娠中
  • 更年期
  • 思春期

ここでは上記3つの時期の歯周病の発症リスクについて解説します。

妊娠中

妊娠中は、歯周病を発症しやすい時期といえます。

妊娠すると女性ホルモンの分泌量が増え、その影響で一部の歯周病菌が増えやすくなると考えられているのです。

さらに、つわりによって歯ブラシを口に入れるのがつらくなり、十分に歯磨きができなくなるのも発症要因の一つです。

また、妊娠中の歯周病は早産や低体重児出産との関連性も指摘されているため、より注意が必要となります。

体調に合わせて無理のない方法でケアを行い、必要に応じて歯科医院で相談するのが望ましいでしょう。

更年期

更年期も、歯周病に注意が必要な時期です。

更年期には女性ホルモンが大きく減少し、体のさまざまな部分に変化が現れます。

その一つが口内の乾燥です。

唾液の分泌が減ると、細菌を洗い流す働きが弱くなり、歯周病のリスクが高まりやすくなります。

更年期は体調の変動が大きい時期ですが、口の中の変化にも目を向けることが大切です。

定期的に歯科検診を受けて歯茎の状態を確認してもらうことで、歯周病の発症・悪化を防ぎやすくなります。

思春期

思春期も、歯茎に炎症が起こりやすい時期です。

思春期には女性ホルモンの分泌が活発になり、体が大きく変化します。

その影響で歯茎が敏感になり、思春期性歯肉炎を起こすリスクが高まります。

この時期は部活動や勉強などで忙しくなり、歯磨きがおろそかになりがちです。

歯茎の腫れや出血が続く場合は、年齢に関係なく歯科医院で診てもらうことが望ましいでしょう。

早めに対処することで、将来の歯周病予防につながります。

歯周病を発症したときの自覚症状

歯周病を発症したときの自覚症状

歯周病は、初期の段階でははっきりとした痛みが出にくい病気のため、自分では気づかないうちに進行してしまうことがあります。

そのため、発症したときの症状を知っておくことが大切です。

歯周病の主な自覚症状は以下の4つです。

  • 歯茎の腫れや出血
  • 歯茎からの排膿
  • 口臭が強くなる
  • 歯が浮いているような感じがする

ここでは上記4つの自覚症状についてそれぞれ解説します。

歯茎の腫れや出血

歯茎の腫れや出血は、歯周病の初期によく見られる症状です。

健康な歯茎は引き締まっていて薄いピンク色をしていますが、炎症が起こると赤みが強くなり、ブヨブヨした感触になることがあります。

歯磨きのときに少し触れただけで血が出る、食事中に出血する、といった変化が現れたら注意が必要です。

炎症が進むと、歯と歯茎のすき間が深くなり、細菌が溜まりやすくなります。

そのままにすると歯を支える骨にまで影響が及ぶこともあるため、出血や腫れが続く場合は、自己判断せずに診察を受けましょう。

歯茎からの排膿

歯茎から膿が出る場合は、歯周病が進行している可能性があります。

歯と歯茎の間にできるすき間が深くなると、その中で細菌が増えやすくなります。

細菌が増えることで炎症が強まり、やがて膿が溜まることがあるのです。

口の中に違和感があったり、変な味がしたりする場合もあります。

見た目では分かりにくい場合もありますが、強い口臭の原因になることもあるため注意が必要です。

放置すると歯を支える骨が少しずつ弱くなり、歯のぐらつきにつながります。

膿を確認した場合は、早めに歯科医院で適切な処置を受けることが大切です。

口臭が強くなる

歯周病菌は臭いの原因となるガスを発生させるため、歯周病の進行に伴って口臭が強くなることがあります。

特に朝起きたときに口の中がねばつく、以前よりも口臭が気になるといった変化があれば注意が必要です。

口臭は一時的なものと思い込みやすいですが、実は歯周病が原因となっていることもあります。

家族に口臭を指摘されたり、自分で違和感を覚えたりした場合は、歯茎の状態も一度確認しましょう。

歯が浮いているような感じがする

歯が浮いているような感覚も、歯周病が進んだときに見られる症状の一つです。

これは、歯茎の腫れや炎症によって歯を支える組織に負担がかかるために起こるものです。

噛み合わせたときに違和感があったり、軽く押すと動くように感じたりすることがあります。

さらに進行すると、歯を支える骨が少しずつ減っていき、実際に歯がぐらつくようになります。

自然治癒は期待できないため、歯が浮くような感覚を覚えたら、様子を見ずに早めに歯科医院を受診することが大切です。

子どもへの歯周病感染を予防するためには

子どもへの歯周病感染を予防するためには

子どもへの歯周病感染を予防するためには、以下のポイントを押さえることが大切です。

  • 食べ物の噛み与えをしない
  • 食器の共有を避ける
  • 健康的な口腔環境を維持する

ここでは上記3つのポイントについてそれぞれ解説します。

食べ物の噛み与えをしない

子どもへの感染を防ぐためには、食べ物の噛み与えを控えることが大切です。

大人が一度口に入れて噛み砕いた食べ物には、唾液が付着しています。

唾液の中には歯周病菌が含まれている可能性があるため、そのまま子どもに与えると菌が口の中に入ってしまう恐れがあります。

食べ物はキッチンばさみなどで小さく切る、やわらかく調理するなど、別の方法で対応するようにしましょう。

食器の共有を避ける

食器の共有も、歯周病菌がうつるきっかけになるため注意が必要です。

大人が使った箸やスプーン、フォークをそのまま子どもに使わせると、唾液を通じて細菌がうつる可能性があります。

家庭内では無意識のうちに共有してしまう場面が少なくありません。

特に外出先や忙しいときには、つい自分の食器でそのまま食べさせてしまうこともあるでしょう。

こうした無意識の共有を防ぐためには、日頃から子ども専用の食器を用意し、使い分ける習慣をつけることが大切です。

健康的な口腔環境を維持する

子どもへの感染を防ぐためには、家族も健康的な口腔環境を維持することが大切です。

大人の口腔内に歯周病菌が多い状態であれば、それだけ感染の可能性も高まります。

まずは家族一人ひとりが自分自身の歯周病予防に取り組みましょう。

歯周病予防のためには、毎日の丁寧な歯磨きで歯垢を減らし、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるのが効果的です。

歯科医院では磨き方の指導も受けられるため、正しいケア方法を身につけられます。

家族全員が健康的な口腔環境を維持することで、子どもへの歯周病感染リスクを抑えられるでしょう。

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歯周病の発症予防対策

歯周病の発症予防対策

歯周病の発症を予防するためには、毎日の習慣を見直すことが大切です。

具体的な対策方法として、以下の3つが挙げられます。

  • 正しい歯磨きの仕方を身につける
  • 生活習慣を見直す
  • 定期的な歯科検診を受ける

ここでは上記3つの対策方法についてそれぞれ解説します。

正しい歯磨きの仕方を身につける

歯周病を予防するうえで大切なのが、正しい歯磨きの仕方を身につけることです。

毎日きちんと歯磨きをするのは歯周病予防の基本ですが、回数が多ければよいというわけではなく、正しい方法で行うことが重要です。

歯と歯茎の境目に歯ブラシをやさしく当て、小刻みに動かして汚れを落としましょう。

力を入れすぎると歯茎を傷つけることがあるため、やさしく丁寧に磨くことがポイントです。

また、歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完全に取り除くことは難しいとされています。

そのため、歯ブラシでは届かないところはデンタルフロスや歯間ブラシを活用しましょう。

特に歯と歯の間や奥歯の裏側は汚れが残りやすい部分です。

鏡を見ながら確認し、磨き残しを減らす意識を持ちましょう。

歯磨きの仕方に自信がない場合や磨き残しが心配な場合には、歯科医院で磨き方の指導を受けるのもおすすめです。

生活習慣を見直す

歯周病を予防するには、生活習慣の見直しも大切です。

偏った食事や睡眠不足、強いストレスは、全身の免疫力を低下させる原因になります。

免疫力が下がると、歯周病菌に抵抗する働きが鈍くなり、炎症が起こりやすくなります。

歯周病予防のための具体的なポイントは以下の通りです。

  • 栄養バランスの取れた食事を心がける
  • 野菜やたんぱく質をしっかり摂る
  • 糖分の多い間食を控える
  • 寝る前の食事を控える
  • 喫煙を控える
  • ストレスを溜め込まない
  • 歯ぎしりや食いしばりを改善する

上記のように規則正しい生活を心がけることで、体全体の健康を保つことにつながり、歯茎の健康維持にも役立ちます。

定期的な歯科検診を受ける

どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、すべての歯垢を自分で取り除くことはできないため、定期的に歯科検診を受けましょう。

特に奥歯の裏側や歯と歯の間には汚れが残りやすい部分があり、そのまま放置すると歯周病の原因になるため注意が必要です。

歯科医院での定期検診では、専用の器具を使って歯垢や歯石をきれいに取り除いてもらえます。

また、自分では気づきにくい変化を確認してもらうことで、歯周病の発症や悪化を防ぎやすくなるのも大きなメリットです。

定期検診を受けていれば、自覚症状がない段階でも異常を見つけやすいため、早期治療につながります。

まとめ

歯周病は細菌による感染症であり、唾液を介してうつる可能性があります。

食器の共有や噛み与えなど、身近な行動が感染のきっかけになることがあるため注意が必要です。

歯周病の感染・発症予防のためには、正しい歯磨きを続けること、食器の共有を避けること、定期検診を受けることが大切です。

また、栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠も、歯茎の健康維持につながります。

日々の小さな心がけを積み重ねることで、歯周病の発症や感染リスクを抑えることにつながるでしょう。

久喜総合歯科では、歯周病の検査・治療に対応しています。

患者様にとって理想的な治療プランの提案を心がけているため、歯周病に関するお悩みがある方はぜひ当院までご相談ください。

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監修者情報

久喜総合歯科 院長 石幡 一樹

久喜総合歯科 院長

日本補綴歯科学会指導医

石幡 一樹

経歴

  • 鹿児島大学歯学部卒業
  • 日本大学にて臨床研修医修了
  • 東京医科歯科大学部分床義歯補綴学講座大学院修了
  • 東京医科歯科大学部分床義歯補綴学講座非常勤講師

所属学会・資格

  • 日本補綴歯科学会所属
  • 日本顎関節学会所属
  • 日本歯周病学会所属
  • 即時加重研究会所属
  • 日本補綴歯科学会専門医
  • 日本補綴歯科学会指導医
  • 日本顎咬合学会認定医
  • 日本顎咬合学会理事
  • ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト
  • ストローマンインプラント講師
  • ストローマンインプラント公認インストラクター
  • 2025年度で452本の埋入実績

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日付:   カテゴリ:ブログ

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