「インプラントを奥歯2本治療する際の費用は?」
「インプラントとほかの治療法との違いを知りたい」
「インプラント治療にかかる期間が知りたい」
インプラントは自由診療で保険適用外となるため、2本治療するとなると高額になるのではないかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
また、費用と合わせて、インプラントを奥歯2本治療する際の治療期間もかかるのではないかと心配になっている方もいるでしょう。
本記事では、「インプラントを奥歯2本治療する際の費用相場や治療期間、歯科医院の選び方」を紹介します。
インプラントを奥歯2本治療する場合のメリットまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
インプラントを奥歯2本治療する際の費用相場
奥歯2本のインプラント治療にかかる費用相場は、「60万円〜100万円程度」が目安です。
インプラント治療は自由診療であり、治療にかかるすべての費用が自己負担となるため、高額になりやすいです。
具体的な内訳には、以下のような項目が含まれています。
- 術前の精密検査や診断料
- インプラント本体の費用
- 外科手術の費用
- 人工歯(上部構造)の費用
- 骨造成などの追加処置(顎の骨が不足している場合)
歯科医院から提示された総額だけでなく、詳細な内訳や追加費用の可能性までしっかりと確認し、納得したうえで治療に進むのが重要です。
インプラントを奥歯2本治療する際の治療期間
インプラント治療が完了するまでの期間は、一般的に「6カ月〜1年程度」を見込む必要があります。
インプラント手術で埋め込んだインプラントと顎の骨がしっかりと結合する「オッセオインテグレーション」という治癒期間が、治療の成功に不可欠です。
また、治療は精密検査から始まり、インプラント埋入手術や数ヶ月間の治癒期間を経て、最後に人工歯を装着するというステップで進みます。
この期間は、お口の状態や骨の硬さ、治癒力によって個人差が生じます。
自分の歯のように噛めるようになるまでには一定の時間を要することを理解し、計画的に治療を受けることが大切です。
インプラントを奥歯2本治療する場合のメリット
インプラントを奥歯2本治療する場合のメリットは、以下のとおりです。
- 天然の歯のようにしっかり噛める
- 周りの健康な歯を守れる
- 噛み合わせ全体の崩壊を防止できる
- 顎の骨が痩せるのを防げる
- 自然な見た目を実現できる
- お手入れがしやすい
- 入れ歯のような違和感やズレがない
それぞれ解説します。
天然の歯のようにしっかり噛める
インプラント治療をおこなうと、天然の歯とほとんど変わらない感覚で、しっかりと物を噛めるようになります。
顎の骨に直接インプラントを固定するため、入れ歯のようにズレたり、ブリッジのように他の歯に負担をかけたりすることがありません。
たとえば、硬いおせんべいや、繊維質の多いステーキなども気にせず楽しめます。
また、噛む機能が回復すると、消化を助け、栄養の吸収効率も上がるため、全身の健康維持にもつながります。
周りの健康な歯を守れる
インプラントは、隣接する健康な歯を削ることなく治療できるため、自身の歯を最大限守れます。
ブリッジ治療の場合、失った歯の両隣にある健康な歯を土台として削る必要がありますが、一度削った歯は寿命が短くなるリスクをともないやすいです。
しかし、インプラントは、歯を失った部分に単独で埋入する治療法のため、ほかの歯に負担をかけません。
結果的に、健康な歯を犠牲にすることなく、失った歯の機能を回復させられます。
噛み合わせ全体の崩壊を防止できる
失った奥歯を放置すると、全体の噛み合わせが崩れるリスクもありますが、インプラントはその崩壊を防ぐ役割を果たします。
歯がない空間に、隣の歯が倒れ込んできたり、向かい合う歯が伸びてきたりすることで、全体の歯並びや噛み合わせは徐々に乱れていきやすいです。
もしこの状態が続くと、特定の歯に過度な負担がかかったり、顎関節症を引き起こしたりする原因にもなりかねません。
インプラントで失った部分を補うことで、すべての歯が正しい位置に留まり、口腔内全体のバランスを維持できます。
お口全体の将来的な健康を守るうえでも、インプラントは有効な選択肢となります。
顎の骨が痩せるのを防げる
インプラントは、顎の骨が痩せてしまうのを防ぐ効果が期待できる治療法です。
歯がなくなると、歯根から骨に伝わっていた「噛む刺激」がなくなるため、骨は役目を終えたと判断し、時間と共に徐々に痩せてしまいます。
入れ歯やブリッジでは骨の吸収を防げませんが、インプラントは天然歯の根のように骨に直接刺激を伝えられます。
この刺激によって骨の代謝が促され、その健康的なボリュームを維持しやすいです。
また、顎の骨の健康を保つことは、他の歯の土台を守るだけでなく、若々しいお顔の輪郭を維持することにもつながります。
自然な見た目を実現できる
インプラント治療では、自然で美しい見た目を手に入れられます。
人工歯の素材に、天然歯の色や透明感を忠実に再現できるセラミックなどを選ぶことで、どれが治療した歯か見分けがつかないほどの仕上がりになります。
とくに奥歯でも、笑った時や会話中に意外と見える部分のため、見た目の美しさは重要です。
また、入れ歯の金属のバネが見えたり、ブリッジと歯茎の間に隙間ができたりする心配もありません。
自信を持って大きく口を開けて笑えるようになるため、精神的にもプラスとなります。
お手入れがしやすい
インプラントは、日々のメインテナンスができる点も大きなメリットです。
取り外し式の入れ歯のように、毎食後に外して洗浄したり、専用の洗浄剤に浸けたりといった特別な手間はかかりません。
自分のほかの歯と同じように、毎日の歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って丁寧に磨くだけで清掃が可能です。
ただし、インプラント周囲炎を防ぐための定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアは不可欠です。
日常のお手入れは格段にシンプルになるため、この手軽さが、治療後も長く快適に使い続けられるポイントのひとつです。
入れ歯のような違和感やズレがない
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、入れ歯特有の違和感やズレ、痛みといったストレスから解放されやすいです。
入れ歯の場合、食事中にズレて硬いものが噛めなかったり、会話中に発音しにくかったり、粘膜を覆うことで食べ物の味や温度を感じにくくなったりする場合もあります。
しかし、インプラントは、自分の歯と同じように顎の骨から直接支えられているため、このような不快感がありません。
自分の歯が蘇ったかのような一体感と快適さは、インプラント治療だからこそ得られるメリットです。
インプラントと入れ歯の違い
奥歯2本を失った場合、主な選択肢として「インプラント」と「部分入れ歯」が挙げられますが、両者には明確な違いがあります。
インプラントは外科手術が必要で費用も高額ですが、自分の歯のように噛めて見た目も自然で、周りの歯を守れる点がメリットです。
一方、入れ歯は手術が不要で保険適用のものなら安価に作れますが、違和感やズレが生じやすく、硬いものが噛みにくい、バネをかける歯に負担がかかるなどのデメリットがあります。
どちらの治療法が自分に合っているかを判断するためには、機能性や審美性、費用や将来的な健康への影響など、多角的な視点から比較検討することが不可欠です。
インプラントを奥歯2本治療する際の歯科医院の選び方
インプラントを奥歯2本治療する際の歯科医院の選び方は、以下の5つです。
- インプラントを奥歯2本治療する際の歯科医院の選び方
- 専門的な学会に所属・資格保持をしているか
- 安全な治療のための最新設備が整っているか
- リスクやデメリットも丁寧に説明してくれるか
- インプラント以外の治療法も提案してくれるか
- 治療後のフォロー体制が整っているか
ひとつずつ解説します。
専門的な学会に所属・資格保持をしているか
歯科医師の技術力を客観的に判断する指標として、専門学会の所属や資格の有無は重要なチェックポイントです。
とくに「公益社団法人 日本口腔インプラント学会」などが認定する「専門医」や「指導医」の資格は、厳しい基準をクリアした豊富な知識と経験の証となります。
資格を持つ医師は、インプラント治療に関する最新の知見を常に学び続けているため、より安全で質の高い治療が期待できます。
歯科医院のWebサイトや院内の掲示などで、歯科医師の経歴や資格情報を必ず確認しておくのが大切です。
安全な治療のための最新設備が整っているか
安全で正確なインプラント治療をおこなうためには、歯科用CTなどの最新設備が不可欠です。
従来のレントゲンが二次元的な平面画像なのに対し、歯科用CTは顎の骨の厚みや硬さ、神経や血管の位置を三次元の立体画像で詳細に把握できます。
手術前にインプラントを埋め込む最適な位置や角度をシミュレーションでき、手術中のトラブルを未然に防止できます。
CT設備を持たずに勘や経験だけに頼る治療はリスクが高いため、安全性を最優先したい方はCTを完備した医院を選択しましょう。
リスクやデメリットも丁寧に説明してくれるか
本当に信頼できる歯科医師は、インプラント治療のメリットだけでなく、潜在的なリスクやデメリットについても時間をかけて丁寧に説明してくれます。
たとえば「手術には痛みがともなう可能性がある」「稀に神経麻痺のリスクがある」「治療後のメインテナンスを怠ると歯周病になる」といったネガティブな情報も包み隠さず話してくれる姿勢は、患者への誠実さの表れです。
そのため、良いことばかりを強調し、契約を急がせるような医院は注意が必要でしょう。
患者がすべての情報を理解し、納得したうえで治療を選択できるようなインフォームド・コンセントを徹底している歯科医院を選びましょう。
インプラント以外の治療法も提案してくれるか
インプラント治療を希望していても、ほかの選択肢も公平に提示してくれる歯科医院は信頼できます。
一人ひとりのお口の状態やライフスタイル、価値観や予算などによっては、ブリッジや入れ歯の方が適しているケースも考えられます。
そのため、それぞれの治療法のメリット・デメリットを客観的に説明し、患者自身が最適な選択をできるよう歯科医師がサポートしてくれるかどうかをしっかり確認しましょう。
治療後のフォロー体制が整っているか
インプラントは、治療が終わればそれで完了ではなく、その後の長期的なメインテナンスが重要です。
インプラントを長持ちさせるためには、日々のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なプロのチェックとクリーニングが欠かせません。
そのため、治療後の保証制度が充実しているか、定期検診の案内をしっかりおこなってくれるかなど、アフターフォロー体制を確認するのが大切です。
万が一のトラブルにも迅速に対応してくれる、長いお付き合いのできる医院の選択が、将来の安心につながります。
まとめ
奥歯2本のインプラント治療にかかる費用相場は、「60万円〜100万円程度」が目安です。
ただし、検討している歯科医院へ詳細な内訳や追加費用の可能性までしっかりと確認し、納得したうえで治療に進むのが重要です。
久喜総合歯科では「毎週月曜日、水曜日、土曜日」に、インプラントを検討している方を対象とした無料相談会を実施しております。
また、インプラントをはじめ、入れ歯や審美歯科など、患者さんの状態に適したご提案・治療をおこなっております。
もし費用負担をできるだけ軽減しながら、安心してインプラント治療を受けたい方はぜひお気軽にご相談ください。